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| 第31号 2005年3月25日(金) |
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初めての出張です。ボリビア第3の都市、隣県のコチャバンバへ。JICAが2年前より行っている教育プロジェクトの視察と会議へ出席するため、同僚2名と行っていました。コチャバンバは、ボリビアのほぼ中央にあります。ボリビアのコラソン(corazon:中心、心臓。英語のheartに相当)と言われています。南米のコラソンがボリビアで、ボリビアのコラソンがコチャバンバというわけです。標高も程よいため、とても素敵な場所です。年間を通じて、ボリビアで1番過ごしやすい場所だと言われています(年間平均気温20℃)。商業経済の中心地である一方、昔からの伝統産業も盛ん。フォルクローレ演奏に使われるケーナ、チャランゴもここで作られているそうです。演奏家もコチャバンバ出身者が多いとか。
「コカイン」と「コカ」
ボリビアは、コカ栽培で有名な国でもあります。訪問したコチャバンバは、「コカ」の産地です。コカとは、「コカイン」のコカです。葉っぱです。
何千年も前、コカは、贈り物や宗教的儀式のためのもの、薬として考えられていたようです。植民地時代となり、空腹と疲労を緩和するために使ったそうです。コカはアンデス住民の「聖なる葉」だったのです。そして130年前、ヨーロッパでコカインが発明されました。コカからコカインを抽出するためには、41種類の薬品を必要とするそうです。1キロのコカインを製造するためには350キロのコカの葉が必要だとか。ボリビアの田舎の人たちは、コカの葉を噛みながら仕事をします。葉っぱを数枚重ねて、口の片側の奥に入れ込みます。噛み始めて数分後、口が麻痺してきます。チューインガムのような感じで、噛んでいるようです。また、コカ茶はよく飲まれています。あまり美味しいものでもありませんが、ボリビア人は大好物。病気になっても、ちょっと調子が悪くても、「コカ茶を飲んだらよくなる!」といつも言われます。私たちにとって、養命酒(?)のようなものでしょうか。
ちなみに、コカコーラの「コカ」もこの「コカ」から来ています。今では、コカの葉エキスはもう入っていませんが。コカの抱える問題は大きく、ボリビアの政治・経済の混沌はいまだ続いています。私の野望A:研究授業を始める!
「ボリビアで何やってるの?」と聞かれてドキッとするようになりました。もう、「スペイン語もまだまだわからないし・・・観察中。」なんて言っている場合ではだんだんなくなってきたからです。
実は、今年から私の学校でも「研究授業」を始めることになりました。とはいえ、難しいことではなくて、みんなの知っている先生たちが他の先生の授業を見に行くという「研究授業」です。「研究授業」は、JICAがボリビアでの教育プロジェクトとして2年前よりスタート。首都のあるラパス県とここコチャバンバ県に4校ずつ、パイロット校が計8校あります。そして、今年は、20校ずつ拡大。その20校の校長先生のための公開授業と会議が開催されたのでした。ちなみに、私たちが暮らすサンタクルス県にプロジェクトが導入されるのは、2007年から。その実験として(?)、私たちの学校でもやってみようということになっているのです。
「百聞は一見に如かず」という言葉通り、同僚に(他校で実際に行われている)研究授業を見せたことによる効果はすごいものでした。「ここの学校の先生たちはがんばっているね。私たちは、何にもやってないね。」という言葉が同僚の口から出たときには、「あなたを連れて来られて良かった!!」と心から思ったことでした。