第13号 2004年10月8日(金)シャーガス病

本当に暑くなりました。30℃近くの日々が続いています。ここサンイシドロは乾燥地帯なので、それほど暑さを感じませんが、結構暑くなりました。初めて雨が降った日は、川を見に行きました。たくさんの人が川を見に訪れていました。とはいえ、まだまだ水は足りませんが、少しずつ雨季へ近づいてきています。

初めての田園生活C〜シャーガス病〜

今週、同僚のお母さん(50歳)が亡くなりました。隣県コチャバンバへ野菜と果物を売りに行っていて、突然倒れたそうです。原因は「シャーガス病」。ボリビアへ来てから2ヶ月が経ちますが、その間に友人の親戚や知人が計3名亡くなりました。自分とは面識がない人たちばかりなので詳しい事情はわかりませんが、日本ならまだまだ生きられる年齢の人たちばかりで本当に悲しく思います。

ボリビアは、シャーガス病の流行地です。原因は、原虫トリパノソマ・クルージ。サシガメ(上の写真。スペイン語名:ビンチューカ)という蚊のような虫が吸血しながら運びます。蚊にさされると、私たちは知らず知らずのうちにかゆくてかきますよね。サシガメは、皮膚を刺したとき、刺した皮膚上に(隣に)糞をします。かゆいと思ってかいているうちにその糞が皮膚にすり込まれていき、感染するそうです。つまり、糞にいる原虫が皮膚に侵入することによって感染するのです。だから、サシガメにさされたら、簡単に感染しそうですよね。とはいえ、潜伏期間が数年から数十年というもので、自覚症状がないまま慢性期に移行します。心筋障害や巨大食道・結腸になるそうです。ここサンイシドロの人々のほとんどの死因はシャーガス病だと言われています。知人にシャーガス病に感染している人がいます。血液検査で判明したそうですが、今のところ症状は全くありません。

サシガメは、標高300m以上3500m以下に住み、昼間は光を避けて部屋の暗がりに隠れていると言われています。好きな場所は、壁や天井の割れ目や隙間。ポスターの後ろにもいるそうです。特に、木や泥でできた家、木の枝や藁の屋根の家を好むそうで、私の家の周りを見回すと恐ろしいことにそんな家ばかり。鶏小屋や飼育場にも生息するそうです。そんなわけで、先日は、鶏小屋を白いペンキで塗りました。感染しても効果的な治療薬もなく、私たちも帰国前に「シャーガス病」の検査を受けることになっています。先週は、たまたまお役所の人が生徒たちに、シャーガス病の説明をしに来てくれ、サシガメを見せてくれました。「これは、○○で暮らしている○○さん宅のサシガメだ」と言いながら、大小様々なサシガメを見せてくれましたが、冗談にもならず、恐ろしく感じたことでした。

スペイン語・ミニ会話A〜電話での会話〜

相変わらず上達があまり感じられないスペイン語ですが、少しでも話が弾んだときは本当に嬉しいものです。そして、人の優しさをいつも実感します。私のつたないスペイン語を気長に聞いてくれると、「伝えよう」とがんばるし、なぜか伝わります。一方で、「え? 何? もういいよ!」といった態度をとられるとシュンとしてしまいます。おしゃべりな人ほど語学の上達が早いというのは事実。明るく前向きな姿勢が本当に大切だなあと感じます。日本に帰ったら、もっともっと気長に人の話を聞こう、聞きだそうと思っています。みなさんも、私のような異国に暮らす外国人や口下手な人(?)の話をじっくり聞いてあげてくださいね。
それでは、今日は、いつでも(スペイン語で)電話がかけられるように、電話での会話を紹介します。

・ 〜さんをお願いします。 〜 por favor(〜・ポルファボール)
  ・ 〜と話したい。 Me comunica con 〜(メ・コミュニカ・コン・〜)
  ・ またね Chau(チャオゥ)

ちなみに、ボリビアと日本の時差は13時間。生徒たちは、時差が13時間もあること、そして飛行機で30時間もかかることに本当に驚いた表情を見せます。時差が13時間というのは、本当に不便な時間です。仕事が終わって電話をしようと思っても、日本は真夜中だったり、日本の午前中の時間帯は、電話屋さんが閉まっていたり。電話するタイミングを外したなあと思うとき、「朝をリレー」していることを実感する瞬間です。


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