ベニ県(県都:トリニダ)
県全域はオリエンテ北部のアマゾン河の源流地帯にあり、かつては天然ゴムの大生産地であった。隣接するパンド県との県境にあるリベラルタは、最初の日本人移民が入った町である。(「たばこと塩の博物館」の資料より)

(以下、青年海外協力隊員・日系社会青年ボランティア機関紙『TINKU』No.30 Nov.2000参照)

トリニダあれこれ

トリニダは人口6万人のベニ県県都。年中暑いと思われているが、南風(スール)が吹くと寒くなり、日頃金太郎スタイルのお姉ちゃんたちもセーターを着てしまう。熱帯果物は何でもおいしくもうすぐマンゴの季節がくる。これといった見どころはないが、魅力的な熱帯ムシムシジャングル的トリニダである。

トリニダのおいしいお店
魚:ドンペドリート ―@ (地図外)Calle Benito RuizとMartin Pascualの間。下(南)の方。
                 魚のミラネッサ、おススメ!!
  モロ        ―A フリト、チチャロン、スダオ、ミラネッサ、セビチェ・・・
肉:ラ・エスタンシア―B シュラスケリア。当地の高級店。
  ドンディート   ―C ベニの肉はうまい!
中:駿府       ―D (地図外)Av. Del Mar y Av. Ejercito。Pから西へ2ブロック。
                 OB隊員の店。営業時間-不明。
  ドラゴン      ―E 台湾人のおじさんがやっていて、日本人にはサービスがよい。
                 おススメはドラゴンフィッシュ。
その他:
  カリート      ―F 夜はオープンテラスになり、ビールが飲める。
  グラン・パラナ  ―G パト(アヒル)のお店。
おやつ:
  キボン      ―H 「セントロのキボンでアイスを食べる」のは、かなりのステイタスか?
                学生は大学横の支店で赤や緑のジュースを飲んでいることが多い。
  エラデリア・チャパラル―I表面張力でもり上がったJugo de guineo(2Bs)であなたも幸せ。
                (アイスもキボンより安いよ!)
  エル・ペンギーノ―J 南国果物を凍らせ、かき氷状にしたエスカルチャ。
                 暑いときにザクザクとプラサで食べよう。1.5Bs。
  名前のないお茶処―Kカンバのおやつ(クニャベ、マサコなど)低価格で食べられる。
BAR:
  マテウ      ―L 雰囲気よし!価格よし!!週末は生バンドあり。
ピザ:
  レフヒオ     ―M おススメはタコス!ピリッと辛い。
  エル パティオ ―N 種類豊富でおいしいよ!
トリニダに来るための必需品
虫よけ、きんかん、Tシャツ、短パン、帽子、サンダル、そして水着。
*Tシャツは多めに。1日2,3回は着替えます。
*寒いところにいて、虫よけ、キンカンがいらない人は引き取ります!
ひまつぶし
ディスコ:カチワテカ―O(地図外)Av. 6 de Agosto y Av. Gran Paititi Qから西へ6ブロック。
      ソディア―P
      沢山ある中でも健全。週末深夜12:00頃から盛り上がる。
カラオケ:チチ―Q 唯一日本語の曲がある。古いけどね。

プラサ徘徊(←8匹いるナマケモノ探しもいいかも!)
とにかく見るべし。男性陣必見!!特に週末21:00〜。

ベニ大学魚類博物館―R 
  市内よりモトタクで10分(3Bs)。この手の博物館では南米3本に入る!?
  アマゾン川流域(ボ国内)の魚類博物館。現在某隊員が一生懸命整理中。
  有名なピラニアに会える。
〇〇家―S:原価で飲める。つまみも出てくる。しかもそのまま泊まれる。
セントロ アルテサナル モホス―21(地図外)
  Calle Jose Bopi とCalle Agustin Palaciosの間。南西の位置。Dから南へ10ブロック。
  知る人ぞ知る、トリニダのお土産やさん。民族衣装の“ティポイ”もあるよ。

JUNGLE ECO TOUR
 実はボリビア国土の66%をアマゾン地帯が占めていることをご存知だろうか?
かつて日本で働いたことのあるボリビア人が「自分の出身国を言うのがいやだった」、と言ったことがある。なぜなら、ボリビアと言えばすべてがアルティプラーノと思われているからだそうだ。「本当は全然違うんだよ」と、カンバは主張する。
 自分はジャングルツアーという響きがあまり好きではない。椎名誠的に言うと「熱帯奥地的複雑密林探検」であり、そこにある植物や動物と触れ合って欲しい。例えば、マモレ川流域だけでも300種以上の魚が生息する。そして、アマゾンは「何でこんなに多様な動植物がいるんじゃ」と肌で感じてもらいたい。今流にいうと‘エコツアー’の要素を多く含んでいる。
 残念ながら自分は魚以外の動物は現在覚え始めているところであり、この分野は〇〇隊員(生態・コビハ)に教えていただきたいと思っている。一度講師として招待する予定だ。
 トリニダ近郊でもそのようなツアーを楽しむことが出来る。郊外を流れるマモレ川、それに沿って流れるイバレ川と周辺の河跡湖がその対象となる。仕事柄調査等で奥地の川へ入ることがあるので行ったことはなかったが、先日友人が訪ねてきたのを機に企画してみた。
 ツアー会社を通すと高いため、友人に紹介してもらった地元の猟師と直接交渉。舟はカヌータイプ(幅1.5m・長さ4m程度)で比較的安定している。トリニダ近郊のアルマセン港(Pto.Almacen)から出航し、イバレ川上流へと進む。
 お爺さんの動物の説明を聞きながらさらに上流へ、頻繁にカワイルカ(Inia geoffrensis地方名:Bufeo)が呼吸をしに水面に上がってくる。海のイルカと違い恥ずかしがり屋のせいかジャンプすることはなく、頭の部分しか見せない。よって、全体を見ることは不可能。写真を撮ることも難しい。同行したNさんはいつもきょろきょろしている割には、肝心なところを見ておらず、鼻先を少し見ただけであった。
 魚を狙う鳥等が木の上にとまっているがすぐ逃げるため写真を撮れず、また、種類もよくわからない(これは〇〇隊員に期待)。亀も流木の上で日向ぼっこしている。
 途中、河跡湖へ釣りに行くため上陸、ずんずんとジャングルを進み奥へ、ハス(学名?)で覆われた湖が登場。釣り場を探すための移動中、ガイドの爺さんが、亀(学名?)の卵を発見。他よりも湿った土から数日中に埋めたものと思われる。掘り起こすとピンポン玉程度の卵が20個ほど出てきた。かわいそうと思ったが、一度掘り起こすと蟻の餌食になるとのこと。ちなみに、卵黄が全体のかなりの部分を占めている。昼飯用に持ち帰る。また、残念ながらこの湖では魚は釣れなかった。
 上流へとさらに川を遡り、昼食にする。メニューは炒めご飯と亀の卵のトルティージャ、そして少し釣れた魚達。調味料等を忘れたので素朴な塩味だったが、トルティージャはホクホクしていておいしかった。まさに野生の味である。
 ガイドが昼食の用意をする間に船から釣りをした。ここらへんの釣り方はいたって簡単である。釣り糸に針金のついた針をつけ、手でぐるぐると勢いをつけて投げるだけである。餌は主に釣れた魚と牛肉。真昼間のため、全くあたりがない。私は日本のへら竿でカラシン類と遊ぶ。しかし、針がそれでも大きいため、なかなか釣れない。同行したNは一匹釣り上げたがよく見ると体に針が刺さっていた。しかし、釣れたと主張する。
 釣りに飽きたNに「ビニールでも魚は取れる」と力説。彼女はおもむろに脂身とビニールで魚取りを始める。脂身をついばみにカラシンの仲間がわんさかとたかる。ものの2分ほどで一匹目をしとめた。その後も、Stethaprionやテトラの仲間が面白いように取れる。日本と違い顔を見ただけでは本名(種名)までわからないのがアマゾンのすごさだろう。かわいそうな彼ら(約20匹)は昼にカリカリに揚げられて食された。その魚を分けてもらい、針に付けて流し釣りをした。Callophysus(地方名:Blanquillo ナマズの一種)が釣れる。当然これも昼飯に、骨が少なく美味な魚だ。
 昼食後もう1つの湖へ釣りに行く。Pyrrhulina(メダカの仲間)が水面を群泳している。その後、ピラニアを追加した(実はピラニアの分類は非常に難しい。おそらくSerrasalmus hollandi)。ガイドのおじさんがAstronotus ocellatus(地方名:パロメタレアル)を釣る。尾びれの赤い斑点が特徴だ。この魚は熱帯魚水槽関係では有名だが、食べると非常においしい魚だ。夕食ではから揚げにし、あんかけでいただいた。
 ここの川魚はおいしい。自分が想像していたような泥の匂いは無い。寄生虫も実は少なく、いろいろな料理方法で食べることが可能だ。地元の人は、「ここの魚は甘い」とよく言う。
 そうこうしている間に夕方になってしまった。昼間のけだるい暑さはどこへやら、だんだんと涼しくなり、風が心地よい。そして、船に揺られながら港へ。ちょうど沈む夕日が川に映っていい雰囲気。港は水浴びをする地元の人でにぎわっていた。のんびりと自然を堪能した1日だった。
 家に帰りシャワーを浴び、一日の汚れを流す。さらに本日の収穫(魚)でビールを飲む。「世紀末的麦酒堪能!!やっぱこの一瞬やな」と文頭で書いた講釈はどこへいったのだろうか?(苦笑)また、「次回までには魚に偏らず鳥や植物のことも勉強しよう・・・」と密かに思うのであった。エコツアー実現の日は遠い。
 ぜひ機会があれば、こちらへ訪問されることをお勧めしたい。特に山側で活動している人は、全く異なる自然環境を知るいい機会となる。しかもこれら川の源はアンデス山脈である。南米の自然のスケールはでかい。
(某青年海外協力隊員)

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