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ブラジル日本語センター発行の”A Cultura Japonesa” より転載】

中南米日系ウォッチング
 
標高3700mの日本語学校
標高3700メートルという、富士山の頂上と同じくらいの高さに位置する空中としラパス。今回はこのラパスの日本語学校からのレポート。ボリビア国内最大規模の日本語学校「ラパス日本人会日本語普及学校」は開校38年を迎え、日系人のための日本語学習の場が様変わり。現在では、非日系人学習者が9割を占めているという。

世界一高所の都市 -ラパス-

私が活動しているラパス市は、標高3700mに位置する、世界一高所にある首都として知られています。その高さゆえ、路線バスで雲の中を走り、窓の横に雲、ということも珍しくありません。そして200万人を超える首都圏人口の過半数を先住民系が占めるため、高層ビルが林立する中心街で民族衣装の人とスーツ姿の人がごく自然に共存しています。

スペイン統治や近代化の影響を受けながらも、古来よりアンデス高地に伝わる文化や伝統が色濃く残る街でもあります。少し郊外に出ると、リャマの放牧、インカ以前に開花し消えていった古代文明の遺跡、世界最高所のスキー場であるチャカルタヤ山(5300m、徒歩30分で頂上まで登れます)、そして神秘の湖・チチカカ湖などを訪れることができます。

しかし南米では他に類を見ないほど気象条件は厳しく、強烈な直射日光に加え年間を通して寒冷な上、大気中の酸素が希薄なため、低地から来た人の多くは何らかの形で体調に影響が出るようです。

移住開始から一世紀
ボリビア社会に根を張る日本語学校

この街に日本人が住むようになったのは20世紀初頭のことです。商売目的で日本から直接入った人、国内各地から新天地を求めて移ってきた人などで当時から日本人会が構成されていました。その後、大戦や国内の政治経済の疲弊といった歴史に翻弄されながらも、会は今日まで存続しています。

日本人会内に日本語学校が設立されたのは1967(昭和42)年のことです。
スペイン語を母語とする日系人、ボリビア一般国民に広く日本語と日本文化を紹介する目的で開校されました。成人対象で授業は月曜日から金曜日の午後7時から9時まで行われます。初級から中級まで6つのレベルに分け、各クラスに書き方(かな・漢字)、文法、会話、初級クラスには文化紹介の時間を設けています。

生徒は週3回、計6時間の授業を受け、半年を一学期とし、各学期に中間・期末試験を実施して進級の可否を問います。全過程を修了した段階で『みんなの日本語初級T・U』の全てを終え、日本語能力試験3級合格レベルを到達目標としています。その後も2・1級を目指したい人、さらに継続して学習したい人、滞日経験のある人などを中心に上級クラスの開設を望む声もあったことから、特別コースを開講しました。生徒の約9割は日系ではないボリビア人で、主な動機は日本の伝統文化に加えアニメ・J−POPといった現代文化に対する興味、日本への留学や研修、就職などが挙げられます。

学校行事としては年一回のお話し大会があります。その他海外日本語成績優秀者研修選抜試験、日本語能力試験などの各種試験、JICA、国際交流基金、文部科学省など各機関が主催する研修や留学などの希望者を積極的にバックアップしています。また日本人会主催の行事にも参加します。カラオケ大会では多くの生徒が衣装(というより、むしろコスプレ)を着け、日本語の歌を熱唱しました。仮装パーティーでも生徒たちのユニークな仮装に会場は沸きました。その他盆踊り大会、日本文化祭などにも積極的に参加し、いずれも貴重な体験となったようです。

レポーター : 麻生直衡さん
JICA日系社会青年ボランティアとして、ラパス日本人会日本語普及学校に派遣される。派遣当初は高山病に悩まされるが、現在は元気に活動している。

現在150名を超える生徒が在籍し、国内最大の日本語学校になっています。生徒たちは熱意を持って、楽しく勉強を続けています。ラパスにお寄りの際はぜひ一度私たちの学校にお立ち寄りください。お待ちしております。

 

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