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JICA日本語学校生徒研修参加者帰国作文
研修ですごした1ヶ月
大城 あいり
日本に行くことは私にとって小さい頃からの夢だったので、夢が叶って本当に嬉しかったです。
私は普段から日本の文化や伝統を祖父母の話を通して色々知ってはいたんですが、そんな祖父母が生まれ育った日本とはどういう所なのかもっと深く知りたいと思ってこの研修に応募しました。
私は日本人の母と日系二世の父を持つボリビア生まれです。
幼い頃から日本語に親しんできたため、日本の文化や生活習慣にとても興味がありました。
この研修を通してたくさんのことを学ぶことが出来たと思います。
研修のプログラムに入っていたプロジェクトワークでは、グループで自分の国の日本人の歴史について勉強しました。学校で習ったことなのでもう十分わかっているつもりでしたが、実際にやってみてわからないことがたくさんあったのでもっと勉強しないといけないなぁと感じました。JICAの海外移住資料館で情報を集めて、それを短い紙芝居にして発表しました。
今年100周年を迎えるブラジルやアルゼンチン、パラグアイ、そしてペルーの移住について知ることができ本当に勉強になりました。いつかぜひ隣国の移住地にも訪問してみたいと思いました。
ディズニーランドではパークを楽しむだけではなく、ディズニー流のおもてなしについて学ぶことができました。短い時間の中でパーク全体をまわることができず、ミッキーマウスに会うことができなかったのが残念でした。
テレビで見たあの夢のディズニーランドに自分がいることが信じられないほど、とてもステキな思い出になりました。
私が一番楽しみにしていたのは、中学校の体験入学でした。各グループ、自分たちの力で指定されたバスや電車を使って学校に通うルールになっていました。
最も関心があった日本の同世代の人達の考え方や生活習慣にもふれ、多少知ることができました。私の中の日本の教育はとても礼儀正しいというイメージがあったので、がっかりした面もありました。それは教師に対する言葉使いや態度でした。私にはそれが理解できませんでした。
そんな中、なじめないところもあったけど、一週間ともすごすにつれ、もっと一緒に勉強したかったなぁと思うようになってきました。
体験入学の最後の日はクラスでお別れ会をしてくれました。その時お互いにメールアドレスの交換ができたので、日本にも友達ができて嬉しく思いました。
この研修は私にとって、何もかもが初めてで、戸惑うことばかりの1ヶ月でした。でもそんな時いつもそばにいてくれて、助けてくれたのは大切な、大切な友達でした。
日本に行く前、私は初めて親元をはなれ一人で1ヶ月を過ごせるのだろうかと、とても不安でした。けれども日本についてからはそんな不安はすべてなくなりました。
毎日を本当に楽しく過ごせましたが、時には言葉の違いで友達関係が悪くなった時もありました。やっぱりブラジルの研修生の方が多かったのでポルトガル語ばかりを話して、私たちは少しいやな気持ちになりました。また逆に私達がいやな気持ちにさせたことがあったので、そのことは悪かったなぁと反省しています。
また、ある時は、お互いの言葉で口げんかをした時もありました。でも最期には一人一人がお互いに理解しあえる良き仲間となったことを今でもはっきりと覚えています。
そんな私達の友情をもっと深めてくれたのは、研修旅行で行った群馬県の赤城青少年交流の家でした。
ここではみんなで協力して野外炊事や掃除などをしました。
一番印象に残っていることは、プロジェクトアドベンチャーでした。このプロジェクトアドベンチャーでは、二つのグループにわかれて色々なレクリエーションをしました。一つ一つのゲームがみんなで協力しないと成立しないゲームになっていました。外は少し雪も降っていて寒かったけど、みんなで一生懸命やったのでなんとなくあったかくなった気がしました。
このプロジェクトアドベンチャーは、すごく大切なことを私達に教えてくれました。それは、みんなが協力しあい、つながってひとつになった時に必ず何かを成功させることができるということです。
私はこの時、あまり話したことのなかった仲間とも心がつながったような気がしてとても嬉しくなりました。このプロジェクトアドベンチャーがきっかけで私は、『お兄ちゃん』『お姉ちゃん』と呼べるような信頼できる友達もできました。新しい兄弟たちは私のことを本当の妹のようにかわいがってくれました。
こんな仲間たちといっぺんに別れるのはとてもつらかったけど、心はつながっていると信じて元気にそれぞれの国へ帰って行きました。
こんなに良い経験をさせて下さったJICAの皆さんや、研修にご協力下さった皆さんに本当に感謝しています。これからもこんなすばらしい機会をたくさんの人に与えていってほしいと思います。
私にとってこの研修はとても意義深いものとなりました。
初めての海外旅行で日本を知ったこと。親元を遠く離れて生活したこと。新しい環境で、言語や生活習慣の違う仲間と色々なトラブルを乗り越えたこと。
私なりにとても大きく成長したと思います。そして何よりも世界に輪が広がったことで将来の夢に対する考え方がかわりました。
私はこの研修で学んだことをしっかりと自分の勉強に生かして一人の日系人として誇りを持ってこの移住地の発展につなげていきたいと思います。