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JICA日系研修 帰国報告
平成19年度JICA日系研修
短期(集団)
老人介護人材養成コース
2007年10月1日〜12月13日
受け入れ機関 社団法人沖縄県看護協会
JICA日系研修 集団 第3回老人介護人材養成コースに参加して
知花 弘美
2007年9月30日から日本国沖縄で行われました70日間のJICA日系研修集団 第3回老人介護人材養成コースに参加させていただきました。
50歳目前にして初めての研修、日本、飛行機の旅、そしてどこまでも続く美しさと心温まるスタッフの皆さんに出迎えられ、感動の中研修が始まりました。
最初の頃は講義ばかりで福祉制度、保険制度とか聞きなれない言葉が飛び交い、あまりにも難しくて理解できませんでした。しかし、仲間の高松さんに教わりながらなんとか、最期のほうは自分でも理解できるようになりました。
介護の基礎実習に入り、ベッドメイキング、ボディメカニックス、車椅子の移乗移動、衣服の着脱などは実際に体験しました。
車椅子の移乗移動では、どんなに重い患者でもコツさえ解れば簡単にベッドから車椅子に移乗出来る事や、衣服の着脱では寝たきり、半身不随などの患者の着脱をさせられどうすれば患者さんに負担が掛からないかとても悩みました。しかし、そのあと先生のお手本を見せていただきとても簡単に出来る事でした。
床ずれ予防、食事介助、口腔ケア、排泄の介助、清拭、洗髪、足浴などの実習では患者さんに恥ずかしい思いをさせないやり方を学びました。実際私がモデルになり先生に清拭をやっていただきました。だんだん体がぽかぽかしてきてとても気持ちよかったです。また、家庭でも作れる介護用品も沢山見せていただきましたが、そのほとんどが、100円コーナーで売られている物を利用して作られていることにはびっくりしました。
10月22日大宜味村に行きました。村に着くまでの道のりずーっと美しい海が見えてとても気持ちよかったです。大宜味村は長寿の村として各地の大学から調査に来るそうです。午前は、高齢者の現状とこれからの課題についての講義がありました。午後からは、食生活の改善で皆さんと一緒に高齢者向けの料理を作りました。が、途中から激しい頭痛と吐き気に襲われ送迎者で休みました。帰りは目を開けることも出来ず、あの美しい海を見ることは出来ませんでした。残念ながら翌日の研修を休んでしまいました。
南城市大城区、糸満市、読谷村儀間区の元気な高齢者のデイサービスを見学に行きました。そこでは、私達の移住地で行われているデイサービスに良く似ていました。
若松病院や大浜第2病院、浅茅の里、ありあけの里の見学にも行きましたが、そこには、色んな障害を持つ患者さんがいました。ほとんどの方が車椅子を利用しておりリハビリ体操を皆なでやってその後は、好きな事をして過ごすという事でした。
病院のデイでは、車椅子の移乗や移動、おむつ交換、入浴介助、食事介助、口腔ケアを見学することが出来ました。また、患者さん一人一人に合わせて作られた食事には大変びっくりした事や、どこのデイでも地元沖縄民謡に合わせたリハビリ体操で楽しく踊り感覚でリハビリを行っていたことです。
若松病院では認知症についての講義が行われました。認知症とは脳の病気だと教わりました。それから、認知症の人から見た“この世の中”を再現されたビデオを見ました。本当にかわいそうだと思いました。現時はこの病気にかかる若い人が増えているようです。若松病院では、認知症の方のためのデイサービスの場があり、私はそこで1日実習する事になりました。利用者は、15人で全員自宅から通っていました。スタッフは6人で、皆さんとお話して下さいと言われましたが、何度も何度も同じ事を聞かれその度同じ返事をしてしまいました。慣れない事と気疲れで1日を過ごすのはとても大変でしたが、認知症の人の話し相手になるには役者を演じることが大切だと教わりました。毎日、この方たちのお世話をしていらっしゃるスタッフの皆さんはえらいなあと思いました。短気の人には絶対出来ない仕事だと思います。
最期は、高齢者の感染症と尿失禁です。年を重ねていくにつれて人間は抵抗力が弱くなるため感染には気をつけなければいけない事と、尿失禁では、おむつの種類と使い方を見せていただきました。宿題に出されたため、実際におむつをはいて寝ました。しかしなかなかおむつにおしっこをすることは出来ませんでした。また、女性に多い尿漏れについての治療法や予防法を教えていただきました。
この研修で沢山のことを学びました。その中で一番良かったのは介護実習です。高齢化が進むこのオキナワ移住地ではありますが、高齢者だけに限らず若い人も参加できる介護予防の健康体操が地元第2移住地でも出来たらと考えます。今回の研修が地域や移住地の方々のお力添えになれたらと願っています。
最後になりましたが、今回、JICAのこの研修に参加させていただきこころよりお礼申し上げます。最期までやり遂げることが出来るか不安の中参加しましたが、研修生の仲間や親切なスタッフの皆さんに助けられながら老人介護の知識を身につける事が出来ました。研修仲間やスタッフの皆さんにも感謝申し上げます。ありがとうございました。