JICA日系研修 帰国報告

竹野華肥

    研修コース: 個別・長期技術(研究者)
    研修科目:  日本経済史・比較史
    研修期間:  2006年4月〜2007年3月

  2006年度JICA日系研修に応募させて頂き、東京都・八王子市の創価大学で経済学研究生として必要な歴史観と自分の視点を持てるよう一年間学ばせて頂きました。 日本がどのように発展したのかを『日本経済史・比較史』を通して勉強し、ボリビアの経済発展に役立つ方法を学ぶのが目的でした。

  この1年間、担当教授・北政巳先生の経済学部・3年生と4年生のゼミに参加していました。
   3年生のゼミでは毎週、経済の様々なテーマについてプレゼンの発表があり、みんなで議論していました。4年生のゼミでは、海外留学帰国者や留学予定者の海外諸国の経済発展を比較的に勉強しました。 ゼミで私もボリビアに付いてのプレゼンをしました。 4年生の中で就職活動中、または銀行や電力会社に就職が決まった人はその会社に付いてのプレゼンもありました。
   また5月に一年に一度行われる 「北ゼミ大会」 に参加しました。 一期生から在学生の集まりです。 北先生はとても生徒思いで卒業してもゼミ生一人一人とメールで連絡し続けており毎日、北ゼミのブログにも書き込みをしています。
   日本経済史に必要な知識を身につけるため川勝平太教授の文献を読みました。川勝先生は国際日本文化研究センター教授で、専門は比較経済史なので担当教授に 『日本文明と近代西洋』、『「美の国」日本をつくる』、『文化力 日本の底力』 の3冊の本を進められました。 印象に残った点を抜粋します。

1.転機としての鎖国
   なぜ日本は勤勉革命が起こったのか。これは自生的な展開があるとのこと。大きい転機になっているのは鎖国。非常に親密なところまで開発が進行する。もし鎖国がなかったら、あの労働力がずいぶん海外に流れたにちがいない。

2.日本人の勤勉は海洋圧力へのレスポンス
   それまで買っていたものを自分で作った。その過程で日本人は勤勉になった。もともと日本人は勤勉ではなかった。海洋圧力をはねるための勤勉だったのかもしれない

   9月下旬には関西大学で行われた「「第75回 社会経済史学会」に参加しました。日本史関係の自由論題報告、特別講演、またパネルディスカションと共通論題報告があり日本の経済史学者の様々な研究課題を知ることができ、川勝平太教授にお会いすることができました。 JICA の研修でボリビアから来ている事を知り「JICA は国際的に偉大な貢献をしています。ボリビアは日本ではあまり知られていない国です。でも、あなたはこうやってJICA を通してここに来ています。あなたが日本とボリビアの架け橋となって下さい。頑張って下さい。」と激励を頂き感動しました。
   研修目標以外の活動にも参加しました。創価大学は留学生が多い大学なので日本人学生と交流の行事がたくさんありました。 その中で一番思い出に残ったのは10月の「創大祭」です。?1日目の記念行事では100人の留学生ダンスの披露があり、私も参加しました。?2、3日目は留学生喫茶で各大陸のダンス、料理を作り、私は中南米グループの責任者でした。また留学生寮で生活していたので毎日楽しく過ごしていました。

    この1年間でたくさんの人と出会い、様々な意見を交換し合い、まだまだボリビア発展につながる「方法」を見つけるのには課題が山ほどあると思います。しかし、この研修を通して北ゼミネットワークに入ることができ、世界中に友人ができ、今後の貴重なパイプをつくる事が出来たのでこれからも答えを探し続けます。

   この素晴らしいチャンスを与えてくださったJICAのみなさん、海外日系人協会のみなさん、そしてボリビア日系社会に心から感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

3年生
4年生
ゼミ大会




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