研修報告

ヌエバエスペランサ日本語校 新垣 光子


1. 研修期間:2004年4月5日〜2004年10月2日

2. 参加国及び参加人数:ヴェネズエラ 1名、パラグアイ 1名、ブラジル 5名、ボリビア 1名(計 8名)

3. 研修科目:日本語教師研修基礎1コース(計 8名)

4. 研修のなかで印象に残ったこと:

新しい取り組みとして、JICA横浜センターで5月8日から毎週土曜日(午前9時)、南米出身日系人の子どもたち(小中学生)を対象とした「JICA子ども日本語教室」を開講しました。基礎1の実習として研修員たちが先生となり、毎週金曜日の午後は授業実習事前準備がありました。生徒に合わせての教材の準備にいつも夜明け方まででした。

24名の子どもたちが受け入れられました。日系ペルー人が15名、日系ブラジル人4名、コロンビア人1名で、日系ボリビア人が3名。なかには日本生まれの子もいましたが、親と一緒にペルーに2〜3年行ってまた日本に戻ってきたため日本語を忘れてしまったと言う子もいました。
クラス分けをするために日本語能力の聞く、話す、読む、書くの四技能を評価するプレスメントテストを取り、8クラスに分けました。まったく日本語ゼロの子から、ぺらぺら話すけれども読み書きはできない子、6歳(幼稚園児)から、15歳(中学三年生)の子どもたちでした。

この子どもたちは、年齢的に地域の学校に入れられ、日本語が理解できないため、学習や学校生活について行けなく、おちこんで何にも取り組むこともできない子も多く見られる。ある学校では、その子どもをクラスから取り上げて国際教室を週に一時間くらい日本語教育を行っている学校もありますが、子どもたちが心を開くのにすごく時間がかかるそうです。同じ南米の日系人で母語が話せる教師ならその子どもたちに安心感を与えて元気よく、楽しい学習が出来るのではないかと考えられて今回の「JICA子ども日本語教室」を開講することになったのです。

平仮名読み書き評価のため、友達の名前を書いてくださいと言ったらペットの『猫』の名前を書いたのです。文法の例を出す時も猫の名前を使っていたのです。それは、『ともだちがいない』からでした。友達もいない、落ち込んでいた生徒5年生に2、3週目から笑顔が見られ一言も話さなかった生徒がしゃべり出し先生役も自分からどうどうと、自然な表情で指示するのをみてびっくりしました。この教室に参加している子どもたち同士お友達になっていつでも、どこでも、どんなときでも協力しあって助け合って日本の学校生活だけじゃなく、日本の日常生活にも慣れていくように“友だち作り”(名詞交歓)、”交流学習”(ゲーム的)等もしました。一番の楽しみは、大好きなサッカーよりもJICA横浜に来ることだと作文に書いていました。夏休みを利用して五日間毎日行いました。
研修中でのさまざまなきっかけや体験を参考にし、移住地の日本語にあまり興味のない父兄や子どもたちにさまざまな事情、情報を伝え、日本語は必要だと言うこと、また、現在日本語は世界でもっとも必要とされている言語だと言うことを伝えて行きたいと思っています。

JICA子ども日本語教室は、日本語教師研修基礎2コースが11月から続けることになりました。

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