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最後の移住者家族子弟研修生が帰国
第33期・34期生が同時終了!3月28日、移住者家族子弟研修生制度最後の研修生となった33、34期研修生が、それぞれの研修を終え帰国した。制度の廃止に伴い、34期生は都立技術専門校での学習のみ(介護サービスは6ヶ月の実地研修を実施)の1年間の研修となった。最後の研修生たちの声を紹介する。
修了報告会を終えた33期・34期の13名
●第33期生●
▼滝谷健太郎さん(ボリビア・家電品サービス)
「電気製品の修理技術習得のために来日し、修理技術以外にも、製品の取り付け等に必要となる資格のための勉強、そして基本的な作業がこなせるようになりました。技術面で得た物はとても貴重ですが、この研修を通じて自分が得ることができたのは技術や知識だけではなく、社会に出ていきていくための『生き方』と、誰もから一人前と認められるための『心得』だったと思います」▼新城盛彦さん(ボリビア・建築設計)
「この2年間で、改めて感謝の気持ち、人の優しさ、人を信用する気持ちを強く感じるようになりました。1年目でお世話になった専門校の担当の先生は、学校を卒業した後でもたびたび会ってくれ、色々な悩みなども聞いてくれました。何年後になるかはわかりませんが、自分で設計した家をボリビアに、建てるのがいまの夢です」▼小野秀明アランさん(ブラジル・調理)
「専門校では、日本料理、中華料理に加え、初めて西洋料理と給食料理の勉強をしました。今でも印象に残っているのは、給食料理の実技で作った鯵フライ。初めて自分一人で担当し、食べてくれたほとんどの人が『美味しい』と言ってくれたからです。その後、横浜中華街の六鳳居という店で研修をさせてもらい、お粥を担当することになりました。何度も失敗したり叱られたりしましたが、それがあったからこそ、私は調理と言う世界にどんどん興味を持ち、将来を考えるようになりました。いつか自分の店を持つためにこれからも頑張っていきます」▼穴吹・マルセロ・コルデイロさん(ブラジル・コンピュータ制御システム)
「日本でプログラミングの勉強をして新しい興味が見つかりました。もっと技術をレベルアップし、ゲームのプログラミングや、携帯電話のプログラミングなどをしたいと思います。日本の文化を持ち帰り、出来る限りブラジル日系社会の手助けをしたい。そして、大学卒業後は日本とブラジルの大学間の交流の手助けをしたいと思います」▼新沢鈴子バレリアさん(アルゼンチン・広告美術)
「学科よりも実習の授業の方が多く、漢字が不自由な私も授業についていく事ができました。課題やプレゼンテーションで失敗することも少なくはありませんでしたが、いつの日か『失敗は成功の素』にできるまで成長したいです。専門校で作った作品をすべては持って帰れないことが残念ですが、それを仕上げるために教わった技術はしっかり身につけて持って帰ります」▼茂木リサンドロ・ファビアンさん(アルゼンチン・電気設備技術)
「専門校の卒業式に修了書を渡された時には本当にうれしかった。日本の学校を卒業したのが夢のようでした。実地研修では、点検、設営、修理、清掃、それぞれの作業をおこないました。アルゼンチンに帰ったらすぐに仕事を始め、家族の生活を助けたいです」
●第34期生●
日本の冬景色を満喫!▼西 和美さん(コロンビア・サインディスプレイ)
「入学当初、制作発表の度に落ち込んでいた私ですが、先生から高い評価をもらった私の作品が教室に飾られているのをみる度に、この学校に入って良かったなぁと思えるようになりました。学校では、看板を作るために必要な技術の勉強だけでなく、実際の仕事を想定したグループワークや、プレゼンテーションの課題があり、とてもいい経験でした。
帰国後もディスプレイの勉強を続け、5年から10年後には工業デザイナーとして地元の企業広告などの仕事を任されるようになりたいです」▼鎌田良治さん(ボリビア・自動車整備技術)
「電子制御エンジンの勉強やオートマチックトランスミッションなど、ボリビアでは勉強できないことがたくさん学べました。ただ分解して直すのではなく『なぜ壊れたのか』という原因追求なども身につけることができました。もちろん人間関係に対しても同じで、特に日本人の付き合いというものは色々勉強になりました。ただ心残りなのはあと一年の実地研修があれば、日本でどれだけ自分の腕が通用するのか確かめられたのではないかと思います」▼永野三枝子さん(パラグアイ・介護サービス)
「専門校での半年間では基本介護技術をしっかり身に付ける事ができ、障害者と高齢者を対象とした実習では、今まで接する事が少なかった人達と沢山接する事が出来ました。
特に知的障害者に関しては、今まで全く接した事がなく、「何を考えているのか分からなくて恐い」と言うイメージがありましたが、それぞれ自分なりの感情表現をしっかり持っている事など、実際に接してみて気付いた事が沢山ありました。改めて人の命をあずかる事の大変さや、責任の重大さを身を持って知る事が出来ました。
パラグアイには、老人ホームや障害者施設がまだありませんが、五年十年先には高齢者と障害者を対象にした施設を作りたい。それが今の夢です」▼関 崇徳さん(パラグアイ・OAシステム開発)
「研修に来て自分自身変化した事は色々ありますが、一番大きな変化は人付き合いです。学校で知り合った人の大半が年上で、年上の人たちとの付き合い方というのを学びました。
初めての電車、初めての雪、夏には学校の友達と行った海や研修生仲間で行った研修旅行、冬にはスキーも経験するなど、今までの人生の中でも最も充実した一年だったと思います」▼河合みゆきさん(ブラジル・環境分析)
「主に水質・騒音・振動・大気などの環境基準に基づいて分析、測定し、地球に暮らしている生物に害のない処理法などを学び、東京都の公害防止管理者の資格を取ることができました。中でも特に興味を持ったのは水質で、今のブラジルに必要なのは、人々が平等に安全な水を得るための水道設備だと思います。私の役目は、水の大切さ、公害の重要さを人々に伝えていく事だと思います」
京都への研修旅行のひとコマ。八ツ橋作りを体験! ▼和田真紀さん(ブラジル・広告美術)
「専門校でデッサン、透過看板製作、レタリング、ロゴマーク作りなどを学びました。ブラジルに帰ったらデザイン関係の仕事に就きたいです。そのためにも、できればサンパウロの大学で勉強の続きをしたいと思っています。そして10年、20年後は自分がデザインした看板や広告が認められ、町のあちこちで使われるようになりたいです」▼阿部達也さん(ブラジル・ネットワークプログラミング)
「これまで家族に頼って生きてきた僕ですが、日本での研修で新たな決意を持ちました。いつも親がやってくれたことを今後は自分一人でやることに決め、間違えてもくじけないで前を向いて頑張っていきたいです。
日本での研修で、自分がやりたいことを見つけることができました。プログラムの操作を覚えたので、今度はそれを使って経済の勉強もしたいです」
【移住家族 第423号/2005.4.28】
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