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ペルーと日本の懸け橋に!
「南米ファンの日本人にも来てもらいたい」
コンベニオ・キョウダイ社 顧問 尾形健輔さん

南米の商品に囲まれる尾形さん(6階売り場)

在日ペルー人向けに食品の販売や銀行と提携した母国への送金業務を行っているコンベニオ・キョウダイ社(東京都品川区五反田)は、ペルー共和国領事館と同じビルの6階に隣り合わせている。2階にはブラジル総領事館もある。

中に入ると色とりどりの商品に圧倒される。インカコーラなどの缶入り飲料や、箱入りのお菓子や缶詰。南米料理には欠かせない豆や、調味料。チョリソーやリングィッサと呼ばれるソーセージなど、およそ考えつくものは何でもそろっている。客も、領事館に用事のあった人が寄るのか、ペルー人やブラジル人がほとんど。まるで南米のスーペルメルカード(スーパーマーケット)に迷い込んだような気にさせられる

「南米ファンの日本人にも来てもらいたい」と語るのは尾形健輔さん(73)。ペルー生まれの2世である尾形さんは、「長男は日本で教育を受けさせる」という当時の風潮に従い、小学校4年生、10才のときに来日した。一人で35日間の船旅だった。やがて大戦が両国を大きく隔て、尾形さんは日本に残る道を選んだ。


  「両国の掛け橋」を自ら任じ、ペルー友の会を結成し、日本人にペルーを紹介したり、帰国者や来日者の世話をする活動を続けてきた。元日系人協会職員のキャリアもあり、請われて現職についた。

  「身近に南米の人が増えたり、旅行にも簡単に行ける時代になって南米の魅力の虜になる日本人は増えているはず」。
  尾形さんの仕事は、日本人にペルーや南米の文化を知ってもらい、日本人の客を増やすことだ。
パネトンと呼ばれるドライフルーツとナッツの入ったパンや香草で味付けられたチキンなど、ペルーのクリスマスに欠かせない食べ物を紹介したチラシを日本語で作って配布した。効果はあまりぱっとしなかったが、それでも、何人かは店の「外国のような雰囲気」がすっかり気に入り、興奮した様子で帰っていったという。「そんな人が少しずつ増えていってくれればいい」と尾形さんは目を細める。

昨年の11月には3階に、スペイン語、ポルトガル語の書籍コーナーをオープンした。小説、マンガから実用書、学習書、CD、DVDまで、子供用から大人用までとりそろえており、両言語を専門にそろえた書店では、日本でも最大規模のものという。
「デカセギの南米人は、日本での生活が長くなり、母国の言葉に飢えている。なにより子供たちがスペイン語やポルトガル語を忘れないよう興味を持ち続ける環境が大切だ」と尾形さんは語る。そして「日本人も食べ物や言葉から南米に興味を持ってくれればいい。店が交流の場になれば」と期待を膨らませる。

キョウダイ社の場所は、JR五反田駅東口目の前。山手線の電車からも領事館のペルー国旗が望める。南米の香りが懐かしくてたまらない人、南米旅行を擬似体験したい人は、ぜひ行ってみるといいだろう。買い物など、語学の練習にもうってつけだ。

(コンベニオ・キョウダイ■東京都品川区五反田1-13-12五反田富士ビル6階TEL03-3280-1029)

【移住家族 第422号/2005.2.28】

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