![]()
![]()
![]()
第12回COPANI最終報告書
日本語教育・文化部
主題: 移住と言語
目的: 参加国における日本語及び文化の実情について意見交換し、日本語の重要性について話し合う場とする。さらに各国日系人社会における日本語の位置、重要性、必要性、また、日本語を習得する事の異議、利点、問題点なども含めてお互いに意見交換する。
各国の文化面における諸活動についての意見交換も行ない、日本語及び日本文化活動に携わる団体とのネットワークを確立する。
第1日目
日時: 2003年7月25日(金)
場所: ロス・タヒーボス ホテル
テーマ: 『ボリビアの日本語と文化』
14:10 → ボリビア国における日本語教育の概略
担当: 渡辺美鈴(日本語)、井上悦子(スペイン語)
14:30 → 日系社会代表者講習
担当: 根間玄真弁護士(ボリビア日系協会連合会会長)
● ボリビア国における各日系団体とその機構の略説
● ボリビア国における戦前・戦後移民の略説
* 質疑応答時に質問があったが本部会のテーマとは無関係であった。
* 以上の講習はグラフ、及びマルチメディアを使用。
15:50 → ラパス、サンタクルス地域教師代表者講習
担当:長嶺さおり(サンタクルス市日本語学校教師)
16:35 → サンファン、オキナワ移住地地域教師代表講習
担当:本多由希子(サンファン移住地日本語学校教師)
● 質疑応答
− 質問: 日本語が必修科目なれば本科目の学習時間、及び時間割などはどのように配分されているか?
また、それは生徒が充分なる習得を得るべく配慮されているか?
− 応答: 本件は本部会が開設するための目的の一つであったため、参加者の意見、及び考察を広く求め
るものである。
− 質問: 父兄はいかほどの月謝を払っているのか?
− 応答: 日系子息の父兄はつき40ドル、非日系の場合は月35ドル。
* サンファン学園日本語部主任よりこの差額についての説明あり。ボリビア人父母は教育レベルの高い本学園に
子息を送るべく相当な努力をしている。この差額は一般に収入の少ない農牧業に従事する彼等への負担を軽
減するための処置である。
* 以上の講習はグラフ、及びマルチメディアを使用。
17:15 → 保護者代表の見解
担当: 比嘉徹(オキナワ第一移住地地域長)
● 国本伊代教授の意見(将来は日本語がCOPANIの効用言語用になるように希望する)を元に
日本語習得の重要性を強調。
● 他、教育の三柱(家庭、社会環境、学校)に付いて言及
● グローバル化の進む世界が学校と生徒に求めるもの
● 社会環境の改善を達成するよう父母の自覚を促し、これにより子息が日系移住者としての自意
識は時代と共に変化していくだろうが、やはり血は争えないと思う
* A.小林教授の講習は7月27日(日)に延期。
* 参加者の一意見: 参加者全員紹介ができらもっと有意義な意志疎通が得られたと思う。
第2日目
日時: 2003年7月26日(土) 08:00〜24:00
場所: サンタクルス市日本語学校、オキナワ移住地、サンファン移住地
行程:
08:00 → ロス・タヒーボス ホテル発
08:05 → サンタクルス日本人会到着、日本語学校視察
08:50 → オキナワ第二移住地へ出発
10:10 → カンデラリア経由で第2移住地、ヌエバ・エスペランサ校到着
10:50 → オキナワ第一移住地へ出発
11:25 → 同到着、第一日ボ学校視察
12:00 → オキナワ日ボ協会にて昼食
14:00 → サンファン移住地へ出発
16:30 → 同到着。サンファン校視察
移民資料館訪問
サンファン際(盆踊り)参加
21:00 → サンタクルス市へ出発
24:00 → 同到着
第3日目
日時: 2003年7月27日(日) 09:00〜12:00
場所: ロス・タヒーボス ホテル
テーマ: 『参加国での日本語及び文化』、反省、次回COPANIへの要望、まとめ
09:00 → 『汎米における日本文化活動』
担当: カサマツ エミリア教授(アスンシオン国立大学文学部講師)
● 文化とは何か
● 日系とは誰か
● 日本人の文化特性の探求。伝統宗旨の影響
● 各時代における日系社会の文化特性
* パラグアイ国を参考にすると移住者の最大関心事は子孫の教育であった。
09:40 → 『国際日系調査プロジェクト』
担当: A.コバヤシ教授(カナダ、クイーンズ大学地理学部教授)
● 米国日米博物館主宰の汎米日系人百科事典発酵のために行なった諸研究の発表。
● New Worlds, New Lives書(各時代における日系社会の矛盾、グローバル化の影響)の公開。
● 第11回COPANI(ニューヨーク市)において定義された『日系人』定義を紹介。
10:45 → 『パラグアイに於ける日本語教育の実情』
担当: 西舘世公(パラグアイ国日本語教育協会会長)
11:55 → 『アルゼンチン国における日本文化の普及』
担当: センバ モニカ(アルゼンチン国日本庭園代表)
● 日本庭園機関が当国で行なっている各種活動(日系社会のみならず非日系社会向けの活動
を含む)の紹介。
● 2003年10月23日から11月2日までレコレタ文化センターで行なわれる日本文化大会への
招待。日本、カナダ他の専門家が招聘されており、五万名余りの訪問者が予定されている。
* 以上の講習はCDーROMを使用。
12:00 → 『ブラジル国における日本語教育の歴史と現状の紹介』
担当: ヤノ テレザ(ブラジル国日本語教師)
● ブラジル国における日本語教育の推移
● ブラジル国内における日本語学校の分布、他。
12:25 → 質疑応答及び次回COPANIへの要望
● 本部会は今回与えられた主題、『言語と移住者』に付いて議論する事を目的としたが、結果的には本件について研究を進めている各所国の研究者の成果を紹介する方向に議論を推移した。
● 今回は日本語と文化を同一の部会に統合したため、討議する課題が多岐に渡った。したがって次回 COPANIにおいては『言語』と『文化』は区別して部会を設置するべきかと参加者に問い合わせた。その結果、24名が現状を推移するべきだと意見を提出、そして12名が区別するべきだと意見を述べた。
*本件に関して、或る参加者は、『言語と文化は共通点が多く離反して考える事は不可能である。現場において日本語教育に携わるものとしては、生徒が日本語を習得するにあたり、これが魅力的なものとなるべく、日々努力をしている。それには彼らが日本文化に対して非常な興味を示す為、日本語習得時に日本文化を織り交ぜる事は重要である。従って本部会では言語と文化を区別するべきではないと思う』と意見を提出した。
*また、多数の参加者が本部会を今後も継続するべきだと意見を述べた。
● 本部会に出席できなかったイケガキ工学士は現在行なわれている各日本語学校レベルの情報交換 のみならず、各国の日本語学校を統轄する機関レベルのネットワークの設立を示唆した。
● 第12回COPANIにおいて初めて設立された日本語・文化部会の参加者は今後も研究の持続と追及を提案、次回COPANI開催国にその企画を委任して質疑応答と議論を終了した。
12:40 → 謝辞及び閉会の挨拶
担当: 志賀美和子(ボリビア日本語教育研究委員会委員長)
12:43 → 閉会
部会で行なわれた行事の追加説明
ボリビア国より:
● 生徒に学習意欲を持たせるためには同取り組んでいったらよいか。● 各校の生徒に合わせたカリキュラムを製作するためにはどうすればよいか。(教授法・教材開発)● 学校教育ばかりでなく、青少年日本語教育をどうすればよいか。
● 世代交代による日本語離れに同取り組むか。
パラグアイ国より:
● 一世教師中心の教師構成から二世教師の育成へ
日本語教育の後継者育成、二世・三世の言語環境のよき理解者・指導者として研修制度の更なる充
実と活用、総合研究の計画の策定。
● 補助教員・地域ボランティア教師制度による教師の確保と研修体制と設備
将来の教師育成と教育現場の人的余裕の確保。
● 日本語教育の充実
日本語を理解できない日系児童、非日系児童生徒の増加に対応する教師の育成と学校運営。
● 国語教育自体のレベルの保持。
● 教師の待遇改善、地位向上。
教師の能力評価システムの導入と待遇改善への働きかけ、教師男女比の是正
教師資料データベースの作成と教師手帳の発行。
● 日本語学校の運営と教師研修を、日系社会全体で支える基盤作り。
助成金に頼らない学校運営と『払う価値のある』教育の実践。
後継者・青少年を日系社会全体の課題とする、保護者・地域の意識改革。
● 日本語教育教材の開発と各学校での活用。
より現地に即した教材の開発とその使用法の定着。
● 子供向け日本語能力テストの作成とその導入。
戻る