ボリビア日系協会連合会(FENABOJA)
 
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サンファン農牧総合協同組合発行「農協だより」より

農協だより11月号(2003)No.180

『農場だより』

12月の永年作物の管理作業

マカダミア(カメムシ防除)
今年は、マカダミアは3回にわたり花が咲き、ビー玉くらいの果実から、徐々に収穫が始まるのでカメムシ防除散布などが難しい時期になると思いますが、まだ散布されていない農家はDipterex 1Kgを100リッターの水で1ヘクタールに散布してください。ただし12月20日を最終散布日としてください。1月から果実の落下(収穫)が始まり農薬の残留が製品に影響するため。
マカダミア収穫準備
第一回目の開花はもうすぐ収穫が始まりますので次のような準備をしてください。
  1. マカダミア園の木の下を草刈すること。
  2. 草が少し伸びたときGifosato(ランダップ)20ccを20リッターの水に溶かして散布する。
  3. マカダミアナッツのはや落ち、昨年落ちていたものは拾って捨てること(これをやらないと今年の収穫に混ざり品質が悪くなる)。
  4. マカダミア園で排水が悪いとナッツが溝に落ち品質が悪くなったり、立ち枯れ病などが発生しやすくなるので排水を良くする事。
柑橘カイヨウ病の散布防除
12月に入り雨季が続く中、カイヨウ病にとっても発生しやすい状況なので、ボルドー駅を散布してください。
散布方法:
  4−4式 (硫酸銅400gr)を100リッターの水。
  4−6式 (硫酸銅600gr)を100リッターの水。
柑橘レプロセダニ
オレンジなどにレプロセダニが発生しています。次の方法で防除をしてください。
防除方法:(1ヘクタール当たり1000リッターの水で散布する事)
  Talstar 30cc 100リッターの水
  Acarin 200cc 100リッターの水
*レプロセダニの調査を希望される農家は、試験場に連絡してください。
マンゴ(たんそ病)
マンゴの収穫が近づき、雨が多くてタンソ病が発生しやすいので散布防除をお勧めします。
防除方法:
  Bennlate 100gr 100リッターの水
  Dithane 200gr 100リッターの水
ボルドー 4−4式
マンゴ(ミバエ)
マンゴの収獲次期にミバエが発生して果実を落下する被害が大きいので防除散布をしてください。
防除方法:
  100リッターの水にDipterex 500gr + 5kg 砂糖
  100リッターの水にDipterex 500gr + Buminal 400cc
散布は一本当たり1m²、太陽が当たらない側にする。

農協だより10月号(2003)No.179

『農場だより』

土壌診断と施肥設計について

 去る11月4日に開催されましたCETABOL田村専門家による「土壌診断と施肥設計」についての講習会内容から抜粋し、Balance Nutricional法による施肥量の計算について掲載致します。
Balance Nutricionalの意味と特徴
a)施肥料を適性にし、生産性をあげる。 ― 生産力を上げるための手法ではない。
b)地域の持つ生産力は、その地の土壌や気象によって決まる。 ― この生産力をできるだけ少ない施肥量で達成する。
c)これにより、肥料のコストが下がる。
Balance Nutricional の4要素
収穫量−目標収量 ― 地域圃場の標準的収穫量が目安。 上限収量を超えない。
作物の栄養用給料 ― 収量を上げるためには養分が必要。 平均的な必要量とする。
養分の天然供給量 ― 大気、水、土壌。 土壌分析により算出。  水穂では潅漑水からも供給。
肥料の利用率    ― 溶脱、揮散、固定。 施肥養分の一部を利用。
これらにより施肥量を抑えて生産・肥料コストを下げることができる。
作物の栄養要求量
養分を適性に吸収して健全に成育した作物が吸収した養分量を収量で割った値。
品種・地域によって多少の違いがある。
  表1      1トンの収量を得るに必要な溶分量(kg/ha)
                N(窒素)      P(リン)         K(カリ)
   水   稲         25         4.8           22
   大   豆         83         8.7           27
   小   麦         28         6.1           22
  表2               肥料の利用率
            N(窒素)         P(リン)         K(カリ)
おおよそ      30〜60%        5〜25%        40〜70%
註:土壌、作物、肥料の種類、施肥法などによって異なる。
リンは、土壌中で鉄、アルミニュウムと容易に結合して容易に固定される。また、移動性が低いために作物根と接触しにくいので利用率は低い。
カリは、ぜいたく吸収されるので収量の増大に寄与しなくても利用率は高い。
土壌診断による施肥設計に見方
 表3                水稲収量8トン/haを目標とした場合(例)                                 N(kg/ha)      P(kg/ha)    K(kg/ha)
土壌中の天然供給量(土壌分析による)         117.6      31.8      266.5
水稲の目標収量8トンに必要な養分(表1x8)      200.0      38.4      176.0
必要追加養分量                        82.4       6.6      必要なし
      施肥量計算(表2参照)        燐酸アンモニア肥(18-46-00)、リンの利用率2.5%      11.5Kg        63.8
リンの計算式=6.6÷0.46÷0.225
尿素(N 46%) 窒素の利用率52%               333.3
尿素(Urea)計算式=82.4÷0.46÷0.52―11.5
この土地の場合、1ha当たり尿素(Urea)333.3kg、燐酸アンモニア(18-46-00)63.8kgが必要。
この計算は、あくまで土壌分析、作物の品種選定が重要である。また、計算どおりの施肥をしても必ずしも目標収量が達成されるとは限らない。

農協だより9月号(2003)No.178

『CAISY畜産部』

 肉用牛肥育試験結果報告

1.始めに
  サンファン農協では、移住地における複合的なおかつ永続的な農業推進の一環として、放牧地を取り入れた輪作体系確立による穀物栽培耕作地の土壌保健全による農業生産性の安定を図るとともに、優良肉用品種の導入による利益工場を目指す目的で、去る2000年8月11日に畜産部会が再結成された。同年10月の定期総会において試験場用地の45ヘクタールを牧場用に使用することが承認され、2001年7月よりコラール建築を始め、同年10月から16牧区に分けた用地に3品種の牧草を蒔き付けた。
  2002年2月に、CETABOLより人工授精による受胎確認済みのネローレ純粋種繁殖用雌牛30頭を無償貸付していただき、その後の同種雄牛一頭を借りる。
  しかし、45ヘクタールの改良品種牧草地で上記の頭数のみを飼育するには、牧草が余る結果になったので、外部より素牛を購入し肥育試験を行なう事にした。
2.肥育試験
  前記の経過により、2002年7月12日にコトカ周辺農家から仲買商人を通じて、ネローレ系雑種、クリオーリョ系、ホルスタイン系雑種の牡子牛を40頭購入した。残念ながら輸送中の事故によって子牛が1頭死亡したが、残り39頭は導入後すぐに去勢され、2003年9月22日無事に肥育完了し、モンテーロ市のFlamboyan屠殺上に出荷した。
購入時体重(Kg) 出荷時体重(Kg) 枝肉重量(Kg) 歩留率%
最高 460 240 60.03
最低 318 168 47.76
平均 178 384 205 53.34

3.試験収支結果
  a)経費
適用 数量 単位 単価(ドル) 金額)(ドル)
素牛購入(サンファン着価格) 40 135.00 5,400.00
アフトーサワクチン 100 ドース 0.31 31.00
ガングレナワクチン 100 ドース 0.17 17.00
ラビアワクチン 100 ドース 0.18 18.00
寄生虫防除薬 g 45.00 135.00
ビタミン剤 0.8 g 20.00 16.00
成長促進剤 120 ドース 1.35 162.00
屠殺場輸送費 39 5.28 206.00
輸送者手数料 1% 84.00
飼育経費合計  6,069.00

b)収入                         c)利益
適用 金額  
枝肉売り上げ  8,485.06 
牛皮売り上げ 302.32 
臓物売り上げ 206.59 
総販売額  8,993.97 
屠殺手数料 302.97 
受託販売手数料    60.46 
配給手数料 178.71 
屠殺場経費  541.49 
差し引き祖利益   8,452.48 
適用 金額 一頭当たり
差し引き祖利益 8,452.48 216.73 
経費合計 6,069.00 155.61 
 純益 2,383.48 61.12 

注:枝肉価格は一頭あたりの枝肉重量より、キロ当たりの
 生産単価が8.30〜8.70Bsと異なり、10キロ以下
だとキロ8.10Bs.となる。

4.試験結果のまとめ
  今回の祖牛導入は講師の品種がまちまちであったが、ネローレ品種の優位性が著しく見られた。特にほぼ純粋種に近いと思われるNo.23は60%の枝肉歩留まりがあり、また1/2〜3/4混血種と思われるネローレ系の牛はその他のクリオーリョ系、ホルスタイン系雑種よりも歩留まりの良い傾向が見られた。

農協だより8月号(2003)No.177

農牧便り

(SEPE)歯切りアリに付いて

歯切りアリはサンファンでは2種類いると思われる。
1.セッペ(学名Atta spp)巣穴にすみ土山などつくり1メータの高さまで土を盛る事もある、巣の大きさは10メータ四平方以上も作る事がある。このアリの巣はコルドン等や、柑橘園、マカダミア園などでよく見られる。
被害は果樹園にとっては大きい、このセペーは夕方からかけて夜のうちに葉を切り巣穴に運び、白カビを作り食糧として食べている。この被害を(幼木、成木)に何回か繰返せば木の成長が悪くなり収量が悪くなり、木が枯れることもある。
巣穴の入口はいくつかあり、アリ道が何十メータもはっきり見える。他に、巣穴の周りにいくつか土とゴミを捨てる穴があり、この場所からは葉などは運ばない。

防除方法

*苗木が小さいときにはビニール、ナイロンの集めのものを丸く貴下砂上にして苗木に下のほうにホッチキスでとめる。
Lorsban100cc 20リッターの水に入れ一ヶ所の巣穴に流し込む。
*Folimir,Mirex Granulado等を夕方雨が降らないときアリ道や、巣穴の近くにまく。
Regent200cc20りったーの水に入れ、巣穴の入口に散布する。

2.セッペAcromyrmexは、せっぺAttaに比べて一回り小さく、アリの巣の上に木の葉などをつんでいる。巣も小さく、柑橘、マカダミアの木の下に巣を作り入口は一ヶ所しかない。コロンビアでは本田匡四郎に被害を与えヘクタールに1000以上の巣を作る事もある、ただし穂科(科本科)の植物だけしか好まない。サンファンでは柑橘園、マカダミア園でたくさん見られ被害を与えている。

防除方法

*Lorsban100cc 20リッタたーの水に入れ、アリの巣上の木の葉などを取ればアリの巣が見え散布する。
Folomir Polvoをアリの巣上の葉などを取り巣に空気入れ式のもので注入する。


農協だより7月号(2003)No.176

鶏病予防センター便り

新しい四種混合不活化ワクチンについて

 8月上旬から120日令に接種する四種混合不活化ワクチン(ニューカッスル、伝染性気管支炎、アデノウィルスそしてコリーザ)が変わりました。その理由は、今までのより更に質が良く、接種量が少ないため鶏にストレスがあまりかからない、市かも安価で、世界的にもワクチン会社としてトップクラスであるという事から変えました。最初からこのワクチンを使用できなかったのは、このワクチンを輸入している業者がボリビアの家畜衛生局において輸入のための薬品登録手続きを行っていなかったからです。
 この新しい四種混合ワクチンは、プログラムの日令そして接種法どおりやっていただきますが、接種量が異なりますので注意してください。以前のワクチンですと1羽当たり0.5ccだったのが0.3ccに変わります。問題は、調整がかなり微妙で、FHKの注射器ですと誤差が出る場合がありますので、接種する前に、使い捨ての注射器(5ccぐらいの)で確実に0.3cc出ているか確かめる必要があります。それには蒸留水、また沸騰して冷ました見ずを用い、10回ないし15回ほど(回数が多ければ多いほど正確です)、使い捨ての注射器で注入して、10階であれば3cc、15回であれば4.5cc無ければいけません。通常の10羽から20羽分与分にワクチン液が入ってはいますが、この微調整を行なわないと注射液が足りないあるいは余りすぎるという事にもなり兼ねませんので、必ず行なってください。もう一つの問題は、オビジェクターの場合ですと、0.25、0.5そして1ccの調整しか出ませんので、この四種混合ワクチンでは使えません。針は、オイルワクチン用のを使うと接種しやすく注射器も長持ちします。この針は8月の中旬頃から購買部にて販売する予定ですので問い合わせてください。
 つうじょうワクチンを購入すると、一時的に冷蔵庫に保存されていると思いますが、凍らすような事は絶対に避けてください。万が一凍った場合は使わないほうが良いでしょう。もう一つの注意点は、使用する数時間前に必ず日のあたらないところに出し、常温に晒してください。特にこの四種混合ワクチンはオイルワクチンですので、5〜10時間前に出しておいてもワクチンの質には影響ありません。冷たいまま使用しますと鶏にストレスを与えるだけでなく抗体値にもバラツキが出る場合があります。
 最近の血液検査で、80日令から115日令の間の大雛で、ニューカッスル病の抗体値が低くバラツキがあるのが目立ちます。確かに4種混合ワクチンを接種すればバラツキはおさまり抗体値も上がりますが、この抗体値の低い期間は大雛にとって非常に危険であるということ、そして、万が一この大雛がニューカッスル病に罹ったとしますと、このウィルスは強毒化し抗体値の高い成鶏にも感染し発病する恐れがあります。そのようなことから、必ず66日令の生ワクチンは的確に投与してください。抗体値が比較的高くばらつきもあまり無いようでしたら、4種混合ワクチンも効果が増します。

農協だより5月号(2003)No.174

(農場便り)

稲のヒコバエ(二番穂)について

サンフアン移住地の稲作も水田化が進むにつれて単位面積当たりの生産量が増加すると供に、確実な水源を所有する農家は、安定的な高収量を確保することが可能になった。又、このような農家は播種期を早めることも出来、稲の二毛作が可能になる。試験農場では昨年始めてIAC-101品種による、二毛作の試験栽培を行ないました。
第一期作は7月5日に播種し(苗箱に)、11月25日に8,800Kg(乾燥重量)の収量を得ることが出来、第二期作は12月5日に播種し、4月8日に5,800Kg収穫した。ご存知の様に、早播きすると成育期間が長くなり、遅播きすると短くなる。この試験栽培の場合いずれも田植えであり、一般農家の場合は催芽(Pre-Germinado)播種を行なわない限り、二回目の播種が雨季に入るので難しくなると思われる。
また、当試験農場ではヒコバエの調査も2001/2002年度から始めており、稲の刈り後をカッターで低く切り、追肥、病虫害防除と灌漑をすることによって比較的良い収量があることが判ってきた。以下に昨年度と今年度の試験結果を表1、及び表2にあらわした。

表1.RENDIMIENTOS DE SOCA CON DIFERENTES NIVELES DE UREA, VERANO 2001/2002

Variedad Nivel urea
(Kg/ha)
G. quebr
(%)
G. yeso
(%)
Rend. Cont
(Kg/ha)
%
Increm.
IAC-101 0 15 5.4 2538 0.00
IAC-101 50 14 3.8 3035 19.57
IAC-101 100 16 4.8 2888 13.80
IAC-101 200 13 8.0 3838 51.20
EP-112 0 15 4.4 2745 0.00
EP-112 50 10 3.2 2944 7.26
EP-112 100 12 6.5 3491 27.18
EP-112 200 11 8.4 4964 80.82

Nota:1)Superficie cosechada de IAC 101 fue 180u y EP-112 fue de 50u
   2)Toda la superficie de cosecha fueron cortados los rastrojos

表2.EVALUACION DE EP-109 SOCA CON UREA Y CORTE DE RASTROJOS, VERANO 2002/2003
COMPONENTES DE RENDIMIENTOS Y CALIDAD DE GRANO, SOCA

Tratamientos Urea
(Kg/ha)
#Panic
u
#Granos/
10 Panic
%
G. llenos
P.1000
Granos
%
G.Quebr
%
G.Yeso
Rend.Cont
Muestras
%
Increm
S/corte 0 323 477 62.4 34.41 13.8 23.3 3368 0.00
Cortado 0 292 773 78.7 35.50 12.8 14.5 4652 38.11
S/corte 50 298 579 64.1 33.22 13.2 20.1 3016 0.00
Cortado 50 359 920 78.1 35.53 8.8 13.1 5507 82.57
S/corte 100 281 509 63.1 33.69 12.3 19.3 2685 0.00
Cortado 100 422 794 81.4 35.43 9.0 11.9 6477 141.21
表1で示していることは、稲刈り後、刈り取り株をカッターで短く切り尿素を施すと、その量が増えるほど収量も増加するが、品質(特にG.Yesoso)は少しずつ悪くなる。
また、表2では稲刈り後、刈り取り株をカッターで短く切ることによって米の品質が良くなり、また収量も増加し、尿素を施す事によって更に増収することがわかる。
(注)表2のRend.Contの数字は手で、全ての穂を収穫したものであり絶対的な数字ではない。最後の欄の増加率(% Increm.)に注目。

農協だより4月号(2003)No.173

(農場便り)

適切な給餌法

1〜2年前理想的な給餌法という文書を各養鶏家にお渡しましたが、半年ほど前から餌の配合設計が変わりましたので説明いたします。名称は変わらずSJ-PRE、SJ 1-B、SJ 2-B、SJ 3-B、SJP1そしてSJP2と6種類あります。基本的にSJ-PREはあ初生雛が標準の体重に達するまで、SJ 1-BとSJ 2-Bは育雛段階において必要とする栄養に併せ順調に育てるため、SJ 3-Bは(この餌が変わりました)産卵から産卵ピークまで、そして従来成鶏用とされていましたSJP1(産卵前期用)とSJP2(産卵後期用)です。今回、変わりましたSJ 3-Bについてお話します。

数十年ほど前まで、採卵鶏で優秀とされる鶏種はレグホーン(通称白レグ)で、その次に肉及び採卵兼用種のブラウン鶏(イサ・ブラウン、ローマン・ブラウン、ハイライン・ブラウン、等)、つまり赤鶏又は黒鶏でした。しかし、赤卵の需要が増加したため、この赤い卵を産むブラウン鶏の品種改良が行なわれ年々採卵個数、飼料効率が改善されてきました。その品種改良は今でも続けられていますが、現在白レグにも劣らない成績を持つ鶏になりました。品種改良は非常に難しい仕事で、改良される一方悪くなる面も出てくるのです。サンフアン移住地ではイサ・ブラウンが主な鶏種ですので、イサの利点・欠点をここに挙げます。利点は産卵成績が優秀、卵が大きい、他の鶏種から比べると一羽当たり76週令で10個前後多く産卵する、飼料効率が良い。欠点は、卵が大きいため産卵後期に卵殻質が落ちる、つまり、白卵、われ卵が多くなる、若干病気にかかりやすく、育雛が難しい。この育雛が難しいとは理想の体重にもって行きにくい事をさしています。なぜならば、餌の採食行動がおとなしいからです。もしイサがガメツイ鶏種であれば比較的簡単に標準体重に持っていけるはずです。皆さんの養鶏場で産卵5%の時、群れの平均体重が1.550〜1.650grに達していれば非常に優秀な群れになりますが、余り太りすぎると餌をふんだんに食い込み飼料効率が悪くなり、軽すぎると産卵開始が思わしくなく卵も小さいでしょう。

産卵開始時期は特に餌の給餌に気を配らなければなりません。なぜならば、通常産卵初期の鶏は80gr前後の餌を食べますが、その餌から30〜40grを卵に、そして15〜25gr糞尿にもっていかれ、残りの25gr前後の餌で体を維持し、1日平均5grも増体しなければなりません。栄養学の本に記載されています要求率に合わせて餌を設計しますと、実際鶏が必要としています要求率を満たす事はできません。仮にその通りやったとしますと産卵ピークにたどりつきますが、その後急激に5〜10%ほど落ち徐々に取り戻しますが鶏には多大なストレス、養鶏家には目に見えない損害があるでしょう。だから今回のSJ3Bのような餌を設計しました。

このSJ3Bの特徴は、仮に80gr食べても十分な栄養が含まれているため(SJ2Bに比べ重いと感じられて方が多いと思います)、鶏にストレスがたまるような事は殆どないと思われます。しかし、産卵開始時期に平均の体重が標準に達していない群は例外ですので、育雛期間の飼養管理を検討する必要があります。産卵初期はイサ・ブラウンの場合餌の食い込みが悪いのでなるべく多く餌を与える事をお勧めします。もし標準体重に達していれば5%の産卵を待たず点灯を早く開始すると餌の食い込みもよくなるでしょう。翌日少し餌が残っているぐらいが適量といえますが、これは産卵ピークまでで、その後は空腹感を与えるため餌樋が1〜3時間空になるよう餌の量を調節していかなければなりません。この調節が難しいのです。というのもその群、時間、育雛環境など様々な要因が重なりますので、必ずしも前回の飼養管理で成功したから同じ方法で再度成功するとは限りません。

よく問い合わせられる事ですが、強制換羽を行なった後、給餌開始で与える餌はSJ2Bです。その後、産卵後期用の餌を与えます。産卵後期用の餌を取られていない方は産卵前期用です。どちらにしてもSJ3Bの餌は省きます。

農協だより3月号(2003)No.172

(農場便り)

ミバエについて

地中海ミバエは世界中で色々な作物に被害を与えており、いまだにミバエがいる国の果実を輸出することは難しい。
地中海ミバエは、果実の色がつき始める頃にメスミバエが卵を産みつけ約3日後にふ化し、果実の皮を食べて中へ侵入し、後に落下する。その後6〜11日間で幼虫が果実から出て土に入り9〜15日間で成虫になる。ミバエは1〜2週間生息し、その間一回(世代)に300〜400個の卵を産み、年間に9〜11世代も変わる。
サンフアンでは柑橘やマンゴなどで被害が多いが、自然の果実には一年中いる。

防除方法
 防除には3つの方法があり、いずれの方法又は、組み合わせて実施する。
1.散布
 果実の色がつくころに次の薬剤のうちいずれかを散布(噴霧)する。
*100リッターの水に砂糖5kg+DIPTEREX 300〜500gの混合液。
*100リッターの水にBUMINAL 400cc+DIPTEREX 400gの混合液。
*100リッターの水にMELAZA 10kg+DIPTEREX 300〜500gの混合液。
 これら薬剤のうち1種を次のどちらかの方法で散布(噴霧)する。
**柑橘の木の中ほどで、太陽光線が当たらないところに一本辺り1u程度を1本おきに散布する。
**動噴で全体に散布する場合は片側(太陽光線が当たらない側)だけに1列おき、又は最低でも4列おきに散布すること。(収穫一週間前には散布しないこと)

2.ペットボトル利用の場合
*ペットボトルの先のほうを切り(フタのところ)、先の中に入れる。
*ペットボトルをさかさまにして下げるところを作る。
*水1リッターにBUMINAL200cc+ACIDO BORICO10g(又はDIPTEREX 20g)を溶き、薬剤をつくる。
**ペットボトルの中に綿などを入れ、そこに準備した薬剤液を入れ木の中間辺りに下げる。2週間に一回は薬剤液をいれかえる。柑橘2〜3本おきにペットボトル1本を使用すること。(購買で見本を見てください)

3.袋で下げる。
*布の袋にノコクズか米ぬかを入れる。
*50リッターの水にBUMINAL 1000cc+DIPTEREX 1kgを混ぜる。
*ノコクズの入った袋を散布液に浸し十分に液を吸わせてから持ち上げ、液が滴らなくなったら柑橘の木にぶら下げる。
*1ヘクタール当り8個ほど下げる。
*2〜5日毎に袋を液に浸す。(購買で見本を見てください)。

注意:落下した果実は拾って穴に埋める。3日毎に行なうこと。

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