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ア・ベ・ホタつうしん 毎月1日発行
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発行:サンフアン日ボ協会
発行責任者:日比野正靱
通信

 2008年 3月号 【通巻134号】(一部抜粋)

サンフアン移住地の被害状況

 サンフアン市内でも、今回の水害で大きな被害が出ている。
昨年からこの時期には「サンフアン移住地がヤパカニ河の浸食で危ない」「移住地の存続に危機」と本誌をもって訴えているが、今年になってその予測が現実となった。
  12kmの島津泰博氏、池田縁利家氏ロッテでは、岸が幾分粘土質のため浸食は遅いものの、それでも確実に市街地をめがけて流れ込もうと河の流れや姿が日に日に変貌している。
  24キロでは田島浩司氏のロッテが定植してあるポンカンやマカダミア畑を侵食しつつ、エンコナダに通じる国道(幹線道路)が切断される危険な事態となっている。近藤隆太氏のロッテも同様であり、大豆畑が流失している。
  このような事態は、ロッテの所有者だけの問題ではなく、移住地の存続に係わる大きな問題に発展する要素があり、取り返しがつかない大変な事態になる事は間違いない。
なお、田島氏や近藤氏、島津氏、池田氏はヤパカニ河岸までを個人的に利用するために開墾したわけではない。河川用地として河まで数キロの原始林を残していたが、以前、そこにボリビア人農家が不法侵入して開発し耕地化したのである。もちろん現在は河の対岸となり、それらの跡形すら残っていない状況である。
  サンフアン市の伴井市長も昨年から対策を講じているが全国規模の水害の折、難しい状況になっている。一時は取り付けた予算も、県庁や省庁担当者の対応で二転三転しているのが現状である。
  オキナワ第1移住地でもリオグランデが氾濫して広面積にわたる作物の浸水被害がでている。
  「カーニバルが早く来る年には降雨量が多く、各地で水害があるのだ」と、最近、少し口がまがった池田元会長は述べている。
  2月6日、サンフアン日ボ協会は緊急臨時総会を開催し、移住地の浸食対策について審議した。大使館、JICAへは、調査団派遣要請と恒久的侵食対策工事費の協力申請が決議。しかし、事の重大さから、日ボ協会の積立金による応急対策工事をSEARPI専門家などの指導の下で、直ちに実行する事が決議された。この席に伴井市長も参加し地元県庁からの予算獲得状況などが説明された。
  2月7日にはリオグランデで浸食を食い止める工事をした大西和重さんの堤防を、佐久間、池田両理事が参考として視察している。
  2月15日にはサンフアン日ボ協会の正副会長がラパスの日本大使館とJICAを訪問し、被害報告と近い将来のサンフアン移住地の問題について、右岸工事の調査団派遣並びに工事の要請に出張している。
  現状では、正に「ヤパカニ河の崖っぷちに立つサンフアン移住地」であるが、願わくば応急工事でこれ以上の浸食が進まずに、大使館、JICAを通して国や県による恒久的対策工事でサンフアン移住地の末永い存続を願うだけである。


2月22日現在のkm12島津氏敷地内の浸食状況。えぐられた河岸が痛々しい


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