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ア・ベ・ホタつうしん 毎月1日発行
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発行:サンフアン日ボ協会
発行責任者:日比野正靱
通信

 2007年 11月号 【通巻130号】(一部抜粋)

学園校内お話大会
【代表作品】

『他人を認める大切さ』
8年生  原 裕子

 「もう嫌だ。もう別の学校に行きたい。」
私は、去年までそう思っていました。それは、いじめにあっていたからです。学校にいきたくない、サンフアンにいたくないと思っていました。
  「どうして、いじめや差別があるの?」
「私が混血だから?日本人でも、ボリビア人でもないから?」
と悩んでいました。そのせいで、私は、自分を嫌いになりかけていました。
  今年の一月、私は、ブラジルで行われた「ふれあいセミナー」に参加しました。「ふれあい」セミナーとは、ブラジルに住む日系人、ボリビアに住む日系人の十三歳から十六歳の人が参加できます。日本文化や日本のよさを知り、交流をはかるため、毎年ブラジルで行われている三泊四日のセミナーです。毎年、百人以上の人が集まります。参加者は、私のようにその国と日本人の混血の子、外見は日本人に見えない子、日本人の外見をしているのに、日本語が少しも話せない子など様々です。セミナーでは、日系一世、二世の方が入所されている老人ホームを訪問したり、日本を代表するトヨタ自動車の工場を見学したり、リベルタージという日本人街を訪れたりして、私たちのルーツである日本について知る経験をしました。
  また、参加者の交流をはかるためグループ活動で、劇を創作し、発表しました。そこで、私は大変な思いをしました。なぜなら、私はポルトガル語が話せない、それにむこうの人は日本語が話せなかったからです。でも、日本語が話せる日系ブラジル人の友達がいて、その子が、通訳してくれました。また、その子がわからない言葉は、スペイン語とポルトガル語でやり取りしました。それでもわからない言葉は先生に聞いて、劇の台本が出来上がりました。言葉が通じないことは、大変なことだと思い知らされました。
  ある時、友達になった日系ブラジル人の子達と話していると、差別の話になりました。わたしは、思い切って、
「どうして、差別しないで、私を受け入れてくれるの?」
と聞いてみました。すると、ある子はこういいました。
「ぼくは当たり前のことをしてるだけだよ。自分がされたくないことはしない。どんな特徴を持っていても、同じ人間でしょ?ぼくは、差別されていたけど、今では周りのみんなは、ぼくを受け入れてくれるよ。それは、自分に自信を持っていたから。差別されても気にしないくらい強くなれた。だから、周りの人達も認めてくれるようになったんだと思う。」
私はそれを聞いて、「自分をせめるだけでなく、差別をなくすには。まずはじめに自分を認めなければならない。」と思いました。そして、何を言われてもあきらめず強くなろう、がんばろう、差別に負けたくないと思いました、
  世界は広いので色んな人がいます。例えば、髪の毛や目の色が違う人、黒人や白人、混血の人、障害のある人、病気の人。見た目の特徴や人種が違うのは、当たり前です。差別は人のかたよった思い込みによって、生まれます。また、自分と同じではないから、他人を認めないという勝手な考え方が、差別を生みます。
  私は、ふれあいセミナーに参加して、とてもいいことを学びました。それは、自分に自信を持ち、そして、自分の良さに気づくことです。
  今では、自分に自信を持ち、混血である良さに気づくことができました。ボリビアと日本の文化を持ち、日本語とスペイン語をマスターしようと思ったらでき、日本人の友だちもボリビア人の友達もいます。一つの国だけでなく、二つの国の文化や言葉を知っていることは、これから生きていく上で、自分に有利になることだと思います。
  自分は、差別したことはないとはいいません。でも、最近、他人を認める大切さがわかってきました。人間は、一人一人個性があり、自分にしかできない事があります。それをお互い認め合い、受け入れながら生きていかなければなりません。だから、これからは、差別のような嫌なことはせず、人のことを考えられる人間になりたいと思っています。そして、差別がなくなり、お互いを認め合える社会、世界が広がればいいなと思います。


 

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