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ア・ベ・ホタつうしん 毎月1日発行
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発行:サンフアン日ボ協会
発行責任者:日比野正靱
通信

 2007年 1月号 【通巻120号】(一部抜粋)

全国インファンティル柔道大会を終えて


元青年海外協力隊員
柔道指導 井上 泰仁

 12月9日、10日にオルロで全国インファンティル柔道大会が開催された。ラパス、オルロ、コチャバンバ、スクレ、サンタクルスの5県から代表の選手が出場し、11、12歳の部、13、14歳の部に分かれ、男女別、体重別の階級による個人戦が行われた。サンタクルス市内の道場からは10名の選手、サンフアン柔道部からは8名の選手(ホルヘ・ソリス、星野明伸、鳥居のぞみ、西沢恵理、エルフィ・フロレス、西沢志郎、伴井健太、米倉カロラ)がサンタクルス代表として出場した。サンタクルスチームは史上初の全国大会総合優勝(獲得したメダルの数が第1位)という結果を納めることができた。
  全国大会は毎年、開催場所が入れ替わるようになっているが、今年の大会がオルロで開催されると聞いたときは、心の底からため息が出た。生徒たちの健康状態を考えたとき、標高が3千700mもある高地でとても試合などやらせられないと考えたからだ。しかし今回の大会が自分にとって、ボリビアにいる間の最後の大会になるかもしれなかったので、なんともいえないやりきれない気持ちになっていた。ところが自分が個人のボランティアで9月にボリビアに戻ってきたときに、ご父兄の方々から「たとえオルロに行って試合が出来なくても、子供たちにとってはいい経験になるはずです。私たちも最善を尽くして応援します。オルロに向けて頑張りましょう」というお言葉をいただいた。ご父兄の方々のご理解に感謝の思いで胸がいっぱいになった。自分自身もコーチとして、たとえオルロで試合が出来なくても、この経験が生徒たちにとって大きな糧となるように、全力で指導していこうと思った。
  試合までの練習は、量よりも質を重視するようにした。一定の練習を消化させるのではなく、一本一本の乱取り(実際に組み合ってやる練習のこと)を限界まで追い込ませるような練習を行った。酸素不足にも対応できるように練習後には必ずランニングを行った。
  サンタクルス代表チームは12月7日の夜に、フロータでオルロに向けて出発した。オルロには8日の昼に到着し、その日はホテルで休養した。
  試合は9日、10日の2日間にわたって行われた。生徒たちの調子は思った以上に良く、多くの生徒が1分以内に一本勝ちで勝負を決めた。なかには酸欠で本来の実力を発揮できずに負けてしまう生徒もいたが、最後まで技をかけ続けようと頑張っていた。試合会場には、現地の医師に来てもらい、常に生徒のそばに居てもらえるようにしていたので、生徒たちはだいぶ安心して試合にのぞめたようだった。試合が終わった生徒にはすぐに酸素を吸入してもらった。
  2日間の試合を通して特に嬉しかったことは、サンタクルスチーム全体が一つになって応援ができたことだ。負けて泣く生徒がいるとみんなで寄っていって、その生徒を励まし、仲間が勝った時はみんなで抱き合って喜んでいた。そのような姿を何度も目にし、胸が熱くなった。サンファンとサンタクルスの生徒たちの間に境目はなく、非常に仲良く打ち解け合っていた。そういったチーム全体の雰囲気が良い結果を生んだのではないかとも思う。
  表彰式は10日の昼過ぎに行われた。各階級の表彰が終わったあと、総合成績(各県が獲得したメダル総数)が発表され、サンタクルスチームの優勝が告げられた。生徒たちは皆、飛び上がって喜びを爆発させていた。サンタクルスチームが獲得した金メダルの数は全部で9個だった。出場すら難しいと考えていたことを思うと信じられないような結果だった。
  子供たちの持っている可能性は計り知れないものであるということを学ばされた全国大会だった。
  最後になりましたが、今回のオルロ行きに際して、ご理解とご支援を頂きましたご父兄の皆さま、そして先生方、誠にありがとうございました。皆さまの多大なるご支援があったからこそ、このような結果を残せたのだと思っております。心より御礼を申し上げて結びの言葉と代えさせて頂きます。


サンタクルスチーム、大会初の優勝に沸く!

 

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