ボリビア日系協会連合会(FENABOJA)
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CASTELLANO〔スペイン語〕
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ア・ベ・ホタつうしん 毎月1日発行
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発行:サンフアン日ボ協会
発行責任者:日比野正靱
通信

 2006年 2月号 【通巻109号】(一部抜粋)


ボリビアのニュース


新県知事就任
(UNITEL 1月28日放映)

  1月28日(土)午前10時、多くの市民が見守る中、パラシオ・デ・フスティシア前にてルベン・コスタス県知事の就任式が執り行われた。就任式にはベニ、パンド、コチャバンバ、タリハ、スクレ、オルロの6県の県知事も出席し、サンタクルスのクエリャル前県知事、フェルナンデス市長はじめ、警察、司法、市民委員会その他要人800名が参加した盛大な式となった。
  コスタス新県知事は、1568年に初めて大集会によって県知事となったディエゴ・デ・メンドッサ氏を記念して作られた幅5.5cm、縦5.5cmの記章を授かり、大衆が見守る中で県知事として宣誓を行った。
この日、エボ・モラレス大統領はシナオタにてコカ栽培者の6団体が中心となるコカ栽培全国大会に出席しており欠席した。因みにモラレス氏は大統領となってもコカ生産者団体のリーダーである。

 モラレス次期大統領の就任前外交旅行
(EL DEBER 05年12月31日〜1月18日)

12月18日の総選挙で圧勝したMAS(Movimiento al Socialismo=社会主義運動党)党首のエボ・モラレス次期大統領は、1月22日の就任式前に、10日間に日程で7カ国を訪れた。
1月3日 ベネズエラ
1月4日 スペイン
1月5日 フランス
1月6日 ベルギー、EU代表
1月7〜9日 南アフリカ
1月10〜12日 中国
1月13日 ブラジル
となっているが、訪問する国とはガス・石油など地下資源開発の投資する国々であり、いかにガス・石油の今後の開発に重点をおいているかがうかがわれる。
キューバ訪問
この旅行前の12月30日はキューバを訪問して、カストロ大統領と6時間にわたり会談して、医療援助をはじめ、教育、スポーツの援助をさらに受けることなどを合意した。
オリノカ村に帰郷
キューバから帰って、お正月は生まれ故郷のオリノカで旧友、幼なじみと大統領選挙の勝利と新年の祝いが行われた。オリノカでは1492年スペイン人による征服以来、植民地時代を経て独立してから180年間経過し、初めて先住民が大統領として選出された喜びを抑えられなかった。モラレス氏がオルロに着くと、ただちに先住民の代表が、12月18日の選挙で圧勝したことを祝福し、「神の祝福あらんことを。兄弟なるエボの良い時、苦しい時、何時でも我々は側にいる。我々と同じ血であることを忘れる無かれ。すべての国民のために統治しなければならない、田舎にいる我々のためにも改革を希望している」と挨拶した。オリノカ地区に入ると、多くの女性はエボ・モラレスの前でひざまずき、親戚、旧友が手に接吻をして歓迎し、盛大に新年の祝いと当選の祝いが行われた。
ベネズエラ
1月3日、ベネズエラ国を訪問し、ウゴ・チャベス大統領と会談した。チャベス大統領は @新しいガス・石油に関する法案の公布 A憲法改正議会の実施 B自治制度に関する法案 C生産開発に関する計画 D汚職対策に関する法案 E生産性を挙げるための土地改革法案 F国民の治安対策 G社会主権 H教育改革 I文化改新 などを強調して指摘した。モラレス次期大統領は「時代は変わった。権力ではなく、国民のための統治が大切。キューバのカストロ大統領とベネズエラのチャベス大統領の方針に従い、ボリビア国民が必要としていることに答えを出して改善していく」ことを強調した。チャベス大統領はこれらに対して3千万ドルの資金援助を公約した。また、ボリビアで必要とするディーゼルを年間1億5千万ドル相当分提供し、その見返りにボリビアの大豆などで決済することなどが決められた。
スペイン
1月4日、スペインを訪問し、サパテロ大統領と会談した。会談を始める前、サパテロ大統領は「私は本当のサパテロ大統領です」の言葉から和やかに話が進められた。モラレス次期大統領は「ボリビアで必要としているのは、我々の地下資源開発の出資者であり、資源だけをむさぼるパトロンではない。資源の権利は主張するが、これは今までボリビア国内で投資された会社の没収や強制収容、国外追放などはしない」などを説明し、国際社会の仲介役としての協力を要請した。サパテロ大統領はボリビアでの外資系投資への法律上の保障を確立することを要請し、06年は6千万ユーロの協力を約束した。また、両国間の1億2千万ドルの借款の棒引きが確約された。
ベルギー、EU
ブリュッセルでのヨーロッパ連合体(UE=Union Europea)のハビエル・ソラナ代表との会談では、支援は確約したがコカ生産を明白にすることを条件付けられた。オランダのベルナルド・ボット外省とも会談し、地下資源開発に対する技術協力は継続して行い、年間1千300万ユーロの協力を取り付けた。フランスではシラク大統領と会談し、モラレス次期大統領は「ヨーロッパ諸国の強い理解ある味方を得て、嬉しい」と感謝の気持ちを表した。
中 国
1月10日、中国の胡錦涛主席と会談し、今後とも一層の商業取引を高めたいと要望、中国も、今まで以上にガス・石油と鉱産関係の地下資源、農業開発への援助を進めていくと約束した。
南アフリカ
1月12日、南アフリカのムベキ大統領と会談し、モラレス次期大統領は、「南アフリカの人種差別制度をボリビア国内での民主化への転化に非常に参考になる」と述べた。
ブラジル
1月13日、ブラジルのルラ大統領、ペトロブラスのガブリエリ会長と2時間に渡り会談し、国境でのガス・科学製品生産基地の創設や、将来的なガスの取引などの確認が行われた。ペトロブラスの投資に対しては、保障の約束をし、詳細についての具体的話は無かったものの、YPFB会員の要請をした。
アルゼンチン
1月17日、アルゼンチンに出向きキルチネル大統領と会談し、アルゼンチンへのガス輸出の継続、輸出量の増加、価格、現行の契約内容の見直し案などの意見を交わした。

 エボ・モラレス新大統領の就任式
(EL DEBER 1月23日)

1月22日の就任式を前に、21日エボ・モラレス氏はラパス市から70km西に位置する標高3千800mの世界遺産に指定されたティワナク遺跡で、「先住民参加の国造り」をアピールするインカ特有の儀式を行った。エボ・モラレス氏は儀式には赤いポンチョにマント、チェック柄の帽子、花の首飾りなどを身につけ、権威を象徴する2本の杖を持ち、世界各国から参加した36の先住民団体代表の参加の下に、司祭から魂を清める儀式と世界の先住民すべての代表者となる権力を授かる儀式が数万人の参加の下で行われた。
1月22日、正午から新大統領の就任式が、11ヶ国の首脳参加の下で行われた。これに伴い広場には先住民として初めて大統領に就任するエボ・モラレス氏の祝福に、多種にわたる先住民が押しかけ、それぞれの民族衣装を身につけて集まった。就任式のモラレス大統領は公約通りスーツ姿ではなく、皮のジャンバー姿で出席。誓いが終わって感激をこらえ切れず、少し泣き顔になったが、すぐに就任演説に入った。
就任演説の前に民主化と先住民の訴えによる運動で、今までに亡くなった人たちへ1分間の黙祷が行われ、次のように演説した(概要)。
『最後の国勢調査では、先住民は62.5%を占めるが、今までボリビアは一部の政治家(外国系白人)で統治し続けられてきて、50年前はサンフランシスコ広場、町の通路にさえ、先住民は自由に歩くことができなかった。アイマラ族をはじめとする多くの先住民は読み書きできる者がいると、字が書けないように指を切られ疎外されてきた。今、時代は変わった。しかし、それらの侮辱と疎外に対して我々は復讐しない。先住民も白人系も、金持ちも貧困者も、企業家も農民も同じでなければならない。我々は鉄砲の弾でではなく、選挙の票で権力を手中に収めた。植民地時代からなる国家体制を変えて、今までのような連立政権は汚職政権で、これを改善しなければいけない。特に道路公団(SNC)での汚職は著しい。スイスは地下資源は無いが、汚職も無く経済レベルも高い。ボリビアには多くの地下資源があるから、スイス以上の国に発展させなければいけない。以前ボリビアで実施されたカピタリサシオン(民営化)によって、ボリビアはさらにデスカピタリサルされた結果となった。国内での基幹サービス部門を民間企業に託すことは過ちである。サンタクルスを含む東部での大地主などに対しても、1頭の牛を飼うのに50ヘクタールは必要ない。生産する土地をモットーとし、利用されていない土地はすべて政府に返還してもらい、生産できる農民に再分譲する。このような習慣を改革していく必要がある。
ボリビアでのネオリベラル的思想は起動しない、今までに何人の同胞が国外に流れて行ったか。田舎の学校には電気が無い、道路が無い、このような多くの国民の不満からMAS党が立ち上がり、多くの賛同者から命を頂いた。我々は今までに幾度と無く叫び、デモ行進を行ったが認めてもらえなかった。
エボが大統領になったら外国からの援助は打ち切られるであろうと、多くの国民が言っていたことを知っている。しかし、アメリカをはじめ多くの国から引き続き援助していただけることを確約している。
自治制に関する国民投票も重要である。自治制については特にサンタクルス県では強く要求しているが、これは先住民が初めに要求したものである。憲法改正議会は今年8月6日、スクレで実施して、自治制についても進展・実現させる。
すべての資源は国家所有の性格の資源であることを再認識し、それで得た収入は国民に差別することなく分配しなければならない。しかし、それを得るには外資系企業の投資が必要である。また、ボリビア人でその分野での専門家がいなければ、外国から人材協力を得て、資源を元にした工業化を目指す必要がある。何時までも乞食の如く資金協力だけを受けるのではなく、国内産業活性化への人材協力に変えるべきである。
国会議員が2万ボリビアノスの手当てをもらって、最低賃金が440ボリビアノスと矛盾した法律が今もってあるが、今までは一部の白人系政治家によって扱われており、特に誰も気にせず放置されてきているが、貧困層を大部分で閉めるMAS党は最低賃金を50%アップする。国会議員の手当ても50%下げて調整を図る。多くの公的機関では未だに幽霊職員の存在は多い。これらを取り締まっていかねばならない。
あまり長くこのような場所で演説する習慣は無いが、今日は特別な日であるからもう少し続けるが、これもカストロ議長やチャベス大統領の影響が大きいと思う。
社会保障も重要な部門であり、田舎への移動式医療体制を創設する。道路の造成は国内の発展に欠かせなく、国際社会からの援助をお願いしたい。ベニ、パンド両県を通りブラジルからペルーに通じる国道も重要であり、両県からの代議士にはこの実現に向けて頑張ってもらいたい。
コカを無くすことはできないが、コカインを無くすことには賛成する。アメリカとともにコカイン撲滅のために、服従ではなく、対話を持って今度ともお互いが協力してコカイン撲滅に戦いたい。
などの内容であったが、過去の政治の批判が目立ち、建設的、また、自分の基本的政策の説明は少なかった。新大統領はスペイン語で演説した後、アイマラ語とケチュア語で演説した。就任式終了後は多くの先住民が集まっているサンフランシスコ広場に移動して、再び長い演説をして、エボ大統領はティワナク遺跡、国会、サンフランシスコ広場と3度にわたり、誓いの言葉を述べた。

農業のニュースアフトサ病予防実施
(EL DEBER 1月5日)

第10回目(5年連続)となる今回の予防注射は、悪天候とコストアップのため遅れ気味だ。現在まで82%が実施されたが期日内の1月15日までには93%の接種を目標にSENASAGは頑張っている。この予防注射実施計画は義務であり、予防しない畜産農家は1頭につき30ボリビアノスの罰金が課せられる。
今年6月にはOIE(Organizacion Internacional de Epizootia=家畜伝染病国際機構)に予防注射実施によるリブレ・アフトサ地区としての認定を受ける予定であり、今の段階で発生すればこの5年間の努力が水の泡となることから、より真剣な態度で臨む姿が感じられる。

ベニ県での洪水はない
(EL DEBER 1月9日)

サンタクルスをはじめコルディリェラ郡では最近降雨量が多く、特にサンタクルス県では昨年末から今年にかけて洪水による水害が頻繁だ。下流に当たるベニ県はさらに大きな水害の予測を関係者、特に今年からはグアラヨス、ベニ方面で米栽培を始めた農家(日系人を含む)は心配の種であろう。しかし、専門家の発表によると、今年はベニ県での水害はない、としている。これは長期に続く旱魃で少々の水は地面に吸い取られ、河川の氾濫を起こすほどの水は来ないと予測される。3月までの降水量は月350ミリ前後で、米はヘクタールあたり60ファネガスの豊作が期待される

パンドで淡水魚養殖
(EL DEBER 1月15日)

パンド県では、数年前から中国の貧困対策のための技術援助で淡水魚の養殖計画が進められてきたが、今年3月からは、毎年50トンの生魚を市場に出荷が可能となり、地区ではさらに人工池を造成して養殖事業を進めて、農家収入を増やす計画を続行している。
市場に出る魚はスルビ、パク、タンバキなどの種類の魚である。
1ヘクタールの人工池を造成するのに7千ドルかかるが1万匹の魚の出荷が見込まれ、小規模農家にとっては率のよい収入になるとして喜ばれている。

身分証明書が変わる
(EL DEBER 1月7日)

この度、政府は予備費より100万ドルを投じて新しい身分証明書を発給する。新規の身分証明書は、デジタルで18ヶ所に偽造防止策が工夫されており、偽の身分証明書の作成が困難となる。またサイズも従来のものと比べると、小型化されている。縦が5.5センチ、横が8.5センチである。更新分から新しい身分証明書に変えていくことになる。

法定最低賃金アップの要請
(EL DEBER 1月7日)

COB(Central Obrera Boliviana=ボリビア労働者中央会)は1月22日、モラレス氏の大統領就任式を待って、正式に最低賃金のアップを強く要請すると発表している。現在の法定最低賃金は440ボリビアノスであるが、これを1千800ボリビアノスにアップする要請である。確かに440ボリビアノスでは1ヶ月生活することは難しいが、4倍の上昇に疑問の声があがっている。

サネアミエント
(EL DEBER 1月8日)

今年10月18日でINRA(Instituto Nacional de Reforma Agraria=農地改革院)を創設した法令第1715号は10年間を経て効力が無くなり、サネアミエント(地権証確認)もINRAという組織自体が無くなる。しかし、現状では全国的に区画整備された土地は13.1%しかなく、この間に使った資金は7千400万ドル。モラレス大統領と新しく就任する議員らによって、資金繰りを含めた今後の方針の検討が必要に迫られている。今の状態で仮に進行するとした場合、あと66年間を要する計算となり、資金についても当てが無い現状である。

CAICOのスーパー・オキナワ閉鎖
(EL DEBER 1月12日)

8年前から営業してきたスーパー・オキナワも2005年末を持って事実上閉鎖して、移住地で生産される畜産物、野菜、加工品を主として販売するフリアル・オキナワ((Frial Okinawa)として営業する。2月中旬には40万ドルを投じて「オキ・ミルク」の商品名で乳製品加工場をはじめ、主として牛乳、ヨーグルト、乳性ジュース、チーズなどの加工販売所が完成され、加工生産物の供給を始める計画である。市内のEXTRAやKE-TALなどのスーパーも倒産し、スーパー事業は競争が激しく利益率が少ない事業の一つとなってきている。

国会直営TV開設する
(EL DEBER 1月13日)

7チャンネルは政府直営のチャンネルと思われているが、この度、国会直営の「TV Congreso」が開設されるとジョルダノ議長が発表した。議長の説明によると、常に偏見とマイナス要因を強調する民間放送局の国会のニュース報道を防止し、正しいニュースを国民に届けるために、今回20万ドルを投じて開設したとのこと。
確かに、特にサンタクルスでの民間チャンネルは国会での模様や大統領の言動、行動などについては各局の主観やキャスターの個人的な評価が含まれている部分がありすぎる傾向だ。

県議員・郡長は選挙で
(EL DEBER 1月15日)

次期サンタクルス県知事のルベン・コスタス氏は就任式を間近にひかえながらも、県議会議員や郡長の任命は、あくまでもその当該地区の選挙によって、選出すべきと自分の考えを明らかにした。
県議会議員の選挙は4月頃、郡長の選挙は今年6月に開催される国民投票に並行して、その郡内で郡長選挙をする旨説明し、その間は現職が引き続きその任に当たることとしている。

 

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